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ものづくりユニット「ソラニエ・ラボ」

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「ソラニエ・ラボ」というものづくりユニットをやってます。作ったあらすじや、関連記事をまとめてます。
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記事一覧

佐野くんの消しゴム

あるクラスに佐野という生徒がいた 彼は休み時間 クラスメイト達のことをじっと見ていた 長い前髪、光のない真っ黒な目 話しかけても返事はない 担任教師も空気のように扱い、みんな気味悪がって彼を避けていた クラスの問題児の中原にとっても佐野は居ないも同然だった ある日 職員室に忍び込んだ中原はそこで佐野の姿を目撃する 佐野は担任教師の手帳を手に取り、眺めていた 無表情でパラパラとめくり、手を止める そこには猫の写真が挟んであり「可愛いうちの猫」とメモしてあった 彼はポケットか

「てんてき」

こんばんは。 作家の尾崎レミです。 少し前にソラニエ・ラボという ものづくりユニットをやっているという 記事を書いたのですが、そのチームで、 クジで キーワードを一つ引いて、 それについてあらすじを考えて発表する、 というのをやっています。 少し前に引いたキーワードは 「てんてき」 ひらがなの、てんてき、です。 点滴 なのか 天敵 なのか もっと他の何か なのか 皆さん、どう思います?? 私はソラニエという作家ユニットをやっていて、 基本的に二人で本を書いているの

ものづくりユニットもやってるんです

noteの楽しさに完全にハマりそう。 こんにちは、作家の尾崎レミです。 私は普段、ソラニエという作家ユニットを組んでいて 二人で本を書いているのですが、 その他に、ソラニエ・ラボという「ものづくりチーム」もやってまして。 我々ソラニエが 短いおはなしやあらすじを考え、 それを元にメンバーで色々想像を膨らませて 何かをものを作ったり写真を撮ったり動画を撮ったりしていく、 とにかく楽しいことしよう! というチームです。 はじめる時に、チームが誕生しました!って写真を撮りまし

噂のブランコ

夕日で影が伸びる放課後に 学校の裏口からまっすぐ100歩  突き当たった駄菓子屋の横のでこぼこ道を56歩 角曲がって手を叩き 右の神社の入り口から80歩  スキップしながら斜めの下り坂を30歩 進んで曲がると 小道の真ん中に ブランコが『出現』するから それに乗って精一杯こぐ 一回転できたら 不思議な世界にいける 一回転できたら ここじゃない世界にいける そんな噂があった 親友と私は男子たちに紛れて 噂のブランコを探しに行ったけど 誰もブランコを『出現』させることはできなか