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日記:現在進行形で見る人の足元をさらっていく波みたい:映画「れいわ一揆」を見直したら

季節ごと色を塗り替えるように世界の様相が変わります。2022参議院選後も見える景色が変わったので、何となく、この土日をかけて映画「れいわ一揆」のDVDを見直しました。

今見ると「ああこの方もいらっしゃったのか」がたくさんいますね。


ところで、映画を見て不思議な感覚がありました。


「れいわ一揆」がテレビ画面からはみ出してきて、映し出されている我が家のテレビや、それを見ている私や、興味なさげに向こうでゲームをしている息子とかがいるこの瞬間も、れいわ一揆の一場面のように思えたのです。
映画を超えた現実が続いている気がするというか…。「気がする…」とかでなく、そりゃあドキュメンタリーですし、現実は続いているのは当たり前かもですが。


なんだろう、時空が曲がった感じ。メタ小説とかメタ映画を見た感覚に似てはいるけれど、ちょっと違う。


それで何でそう感じたのかなあとちょっと考えたのですが、もしかしたら、

「れいわ一揆」という映画自体が2019年参議院選のドキュメンタリーでありながら、同時に、この2022年も今まさに続いている『れいわ一揆』という現実の、重要な登場人物でもあるから、じゃあないかな?

今もちらほらある上映や、この土日の私のようにそれぞれのデバイスで視聴される時、映画が単なる過去の記録でなくなり、画面に映し出される景色と群像がいつの間にかリアルの波となって見る人の足元をさらうような、脅かすような、今まさに現在進行中で小さな『一揆』を行なっているファクターだからでは?


…と、思いました。


そんなことを思うのは、この2022参議院選のれいわ新撰組を、私が追っていたからかもしれない。


また原一男監督は、通常はもっと長い時間をかけて作品を作り上げる方と聞いているので、映画「れいわ一揆」のなかに映し出されている様々な様相が、撮影された数週間の枠をはみ出して、見る人をぐんぐんとその先の世界に引っ張ろうとする志向を持つのは当然かもしれない。


…などと、現在進行形でキーボードを打ちながらも、ふらふら散歩でもするように、色んなよしなしごとを思いついたりしています。おやすみなさい、寝なくては…。


(雑記)
昨日までよりすごく暑い気はしないのに、風がないと体がだるいですね。


(日記:2022年7月25日)

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