人の不幸とは
人間にとっての不幸とは何か
中国古典から引用します。
↑今回の参考の本です。
「三不祥」「三不幸」について
三不祥
荀子曰く、人に三不祥あり、幼にして而も
肯て長に事えず。賤にして而も肯て貴に事えず。
不肖にして肯て賢に事えず。是れ人の三不祥なり。
荀子 非相篇より
幼にして長に事えずとは
幼いのに尊敬する対象がいないということ。
「愛する」という言葉に対し
「敬う」という言葉はあまり聞かれません。
「敬」は人間にしか無く、動物にない感情です。
尊敬する人がいる時、ああいう人になりたいと思いますよね。
尊敬している人を見ると、至らない自分に対して
「恥」の感情が湧きます。
「愛」と「敬」と「恥」が揃って、初めて
人ということです。
子どもは、愛されたい、認められたいと
思っています。
親や先生がダメなことを注意しますが
無闇やたらに怒って人格まで否定するのは
非常にマズいです。
子どもも、親や先生を軽視するのは良くないですね。
アラフォー世代の人はわかるかもですが
学校の先生はめちゃくちゃ怖かったですよね。
怖かったけど、情の深さは感じました。
最近の子ども達はどう感じているのでしょう❓
今は、友達のような親子や、学級崩壊など
「敬」というものは廃れているように思います。
・賤にして貴に事えずとは
身分が低いのに貴人につかえないこと
・不肖にして肯て賢に事えずとは
未熟なのに賢者につかえないこと
三不幸
伊川先生言う、人、三不幸あり。少年にして高科に登る、一不幸なり。父兄の勢に席って美官となる、二不幸なり。高才有って文章を能(よ)くす、三不幸なり。
程伊川 伊川文集
天才と言われる人のように、頑張らずになんでも
こなしてしまう人は、努力を忘れます。
これが一不幸
また、「2世」という、親のおかげで努力せずに偉くなれる謎システムがあります。
これが二不幸
スポーツ選手や小説家、芸能人など
ちょっと成功しただけで、テレビや雑誌が
チヤホヤする。
これが三不幸
本当の成功とは
「その習、知と与に長じ、化、心と与に成る」
というように、長年の勉強や経験による習熟が
必要ということです。
今落ちこぼれでも、その分伸びしろが多いということでプラスに考えていきたいですね❗️
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