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吉田松陰[1]/山岡荘八 著  読書感想文①


山口県に生まれ、育ってきたのに、吉田松陰の
事をまるで知りません。

2015年の大河ドラマ「花燃ゆ」で
吉田松陰の妹(ふみ)の物語を観て
吉田松陰の小説を実家から借りパクのまま
積読してました。

今、毎日投稿している「覚悟の磨き方」
ブックオフで買い、改めて吉田松陰の
事を知りたくなりました。



吉田松陰11歳までのお話

さて、どんな人だろうとページをめくると
父、百合之助と、母、お滝の出会いからでした。

「えっそこから⁉️」
とツッコんでしまいましたが、吉田松陰を
知る上で欠かせない事だと気づきました。


百合之助は超質素倹約、仕事熱心で読書の鬼
天皇「命」のスーパー愛国者

お滝は、素直で芯が強く、逆境を越える強さ。
麻痺のある姑の介護や貧乏を笑顔で乗り越える人。

印象深いのは
「風呂の薪を倹約するぐらいなら採ってくるし。
3日に1回の風呂なんてヤダ、毎日風呂にはいりたい。」(現代風)


毎日風呂に入ることで、暗く沈んだ家が明るくなったとの事です。

吉田松陰の愛国心と勤勉さ、真っ直ぐすぎる
性格は、そんな両親から育ったからこそです。


吉田松陰は長州(山口県)萩城下の松本村にある
杉家の次男として生まれ、
幼名 虎之助と名付けられました。

父の畑仕事に連れていかれ、四書五経という
中国古典を、父の読む声に合わせて4歳から
読んでいたそうです。


現代は、モノに溢れ、子どもを誘惑するオモチャ
がたくさんあります。
百合之助は、オモチャを一切与えなかったそう。

豊かなのが当たり前になると「足るを知る」
事を忘れてしまいますね。
人間の欲は際限なく、不満ばかりになってしまいます。

我が家は出来ていません😭
特別な時のたび、ついつい買ってしまいます。


虎之助6歳の時、才能を見抜かれ、山鹿やまが流軍学師範で叔父の吉田大助の養子になりました。

しかし病弱だった養父はほどなく亡くなり
虎之助は6歳で吉田家の当主になりました。
そこで虎之助→大次郎に改名しています。

6歳で師範になってしまったので
明倫館という学校の教授として初めて講義を
しました。
(実際講義をしたのは別の人で、大次郎は
横に座っていた)

それから、同じ兵学者である玉木文之進たまきぶんのしんを叔父にもつ大次郎は
家に連れて行かれ、英才スパルタ教育を受けました。


「姿勢が悪い」
「本のめくり方がなってない」
「蚊に刺された所を掻いた」
等で、叔父からボッコボコに殴られ
谷に突き落とされ、時には気絶しました
😱

現代では傷害罪ですね💦

これから15、6歳の元服までの期間はしつけの時期じゃ
この間に忠をしつけ、孝をしつけ、礼をしつけ、勤勉をしつけるのに何の容赦がいるものか
しつけとは猛牛につける鼻輪なのだ、鼻輪をつけずにおいてみよ、寝た牛一つ起こせぬものぞ
(玉木文之進)

平和な現代とは考え方が違いますね....
江戸末期は黒船来航やらで物騒でしたから

吉田大次郎11歳になると、叔父の計らいで明倫館の教授として、大人の前で講義をする事になりました。

そこには長州藩の殿様、毛利敬親が列席する
との事。

現代で言えば、小学5年生が山口県知事の前で
外交とか戦争について講義するみたいな感じですか❓笑

いくさの勝ち方について、山鹿やまが流兵法や孫氏の兵法などを引用しながら
11歳とは思えない講義を堂々とやってのけました。

毛利敬親「めっちゃ才能あるヤツ見つけた❗️❗️
それ以来、大次郎を気にかけてくれるように
なりました。

講義の後、松本村にて玉木文之進が
「ここに塾を建てる。名前は松下村塾しょうかそんじゅくでどうだ」
と言われました。
吉田松陰が建てたんじゃなかったんですね...

学問を実行に移せる人を育てる塾を開いたのでした。

久坂玄瑞、高杉晋作、吉田稔麿、入江九一、伊藤博文、山県有朋、前原一誠

などが塾生として挙げられますね。


感想文①の最後に


現代では、大次郎のように勉強ばかりだと変人扱いされるし、周りから浮いてしまいます。

遊んでばかりだと将来、生計が立てられず生きていけません。

愛国心なんて言葉今では聞きませんよね。
しかし当時は日本が侵略されるかもという時代
です。

今の平和な時代に合わせた頑張り方をしていかないと、と思いました。

時代の転換期には
こうやって革命を起こす人が現れるんですね。

20代の頃、社員旅行で松下村塾に行ったことが
あります。
その頃は、微塵も興味なく「ふーん」で終わり
ました。

もったいない❗️❗️


まだまだ感想文続きます










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