マガジンのカバー画像

人間学を学ぶ

10
安岡正篤氏の難しい本の読書に挑戦しています。
運営しているクリエイター

#文章書くのって難しい

衣、食の教養を養う

衣、食の教養を養う

世の中が豊かになり、誰でも簡単に物が
手に入る時代になりました。

ですが本当の賢人は、衣食とかそういうものは
あまり気にしないようです。

衣について孔子曰く、敝れたる縕袍を衣て、狐貉を衣る者と立ちて恥じざる者は、其れ由か。

由...仲由子路
  (孔子の優秀な弟子)論語の中に度々登場する
褞袍...綿を入れた着物
狐貉...毛皮の服

(訳)
古びた着物を着て、豪華な服を着ている人と並んでも

もっとみる
学を好む人とは

学を好む人とは

いつまでも健康で、勉強し続けるのに必要な
考え方だなと思いました。

孔子曰く、君は食、飽くを求むる無く、居、安きを求むる無く、事に敏にして而して言を慎しみ、有道に就いて而して正す、学を好むと謂うべきのみ

君子は食に関して、豪華さを求めず
居はいつまでも同じ所に安住していてはダメで、自らを鍛えなければならない。
事あるごとに頭をフル回転し、しかも言葉を慎む。
そうして道徳のある人に就いて学ぶ。

もっとみる
素直に学ぶ事が大事

素直に学ぶ事が大事

勉強が出来る人はすごいと思います。
勉強が出来なくてもすごいと思わせる人がいます。
人に好かれるとか、勉強以外の知識を
たくさん持っているとかいろいろありますね

子夏曰く、賢を賢びて色を易じ、父母に事えて能く其の力を竭し 、君に事えて能く其の身を致し、朋友と交わり、言いて信あらば、未だ学ばずと曰うと雖も、吾は必ず之を学びたりと謂わん。

子夏とは孔子の弟子。マジメで勤勉な人

色を易じ
色=欲望

もっとみる
才能だけではダメ。読書は肝要

才能だけではダメ。読書は肝要

才能があるひとは羨ましい❗️

しかし、才能だけではつまらない人間になるとの事です。

前輩嘗て説く、後生の才性過ぐる者は畏るるに足らず、惟だ読書尋思推究する者畏るべしと為すのみ。又云う、読書は只だ尋思を怕る。蓋し義理の精深は、惟だ尋思し、意を用いて以て之を得べし為す。鹵莽して煩を厭う者は決して成ること有るの理無し

本当に大切な根幹は「徳」であって、知識、技能
は枝葉であり属性ということ
才能が

もっとみる
小学を序文だけ読んでみた

小学を序文だけ読んでみた

小学とは、中国の宋の時代の学者、
朱子(朱子学の創始者)が、弟子の劉子澄と共に
編集した、儒学の教科書です。

古来は子どもが基礎知識を学ぶ為に、当たり前に
あった学問ですが、今日では見なくなりました。

40年生きてきて、小学という中国古典がある事を初めて知りました😅

序文からたくさんの学びと気づきがありました
ので、紹介します。

古は小学、人を救うるに、灑掃、応対、進退の節、親を愛し長を

もっとみる
人の不幸とは

人の不幸とは

人間にとっての不幸とは何か

中国古典から引用します。

↑今回の参考の本です。

「三不祥」「三不幸」について

三不祥

荀子曰く、人に三不祥あり、幼にして而も
肯て長に事えず。賤にして而も肯て貴に事えず。
不肖にして肯て賢に事えず。是れ人の三不祥なり。

荀子 非相篇より

幼にして長に事えずとは
幼いのに尊敬する対象がいないということ。
「愛する」という言葉に対し
「敬う」という言葉はあま

もっとみる