「かがみの孤城」を読んで
【かがみの孤城】
辻村深月
2023年に読んでみたいなぁと思いつつ
本のボリュームからなかなか踏み出せず尻込みしていたけれど、予約して意外とすぐ手元にきたので読んでみた。
続きが気になって最後は
朝4時に起きて3時間で読み切った。
誰かの感想を読んでしまうと私は影響されやすいので何の前情報もなく読み始めた📕
●表紙に描かれていた通り
狼の御面をつけた女の子と、主人公らしき女の子が出てきた
●主人公こころのお母さんの言動
自分の子どもが学校に行けなくなった戸惑いや葛藤みたいなものもすごくリアルに描かれていて、自分だったらどうするかなぁとか考えながら読んだ。
●「言わなければいけない、それが仕事だから」不登校に対する先生の対応を、冷静に分析しているこころの声がリアルだった。
●結局時代が違うから会えなかったけど
マサムネに会おうとして
みんな自分たちの現実の世界で
久しぶりに学校に行く日の描写は
すごく緊張した。
●ポケベル、
カセットA面、B面
キラキラネーム
いろんなものが時代を象徴しているモノで
伏線を回収していきながら展開される物語が読んでいて面白かった
●喜多川先生があきだったことには驚いた
結婚して苗字が変わったのか、心の教室で応援の気持ちを送っているのが良かった
☆城の中は人間のつながりがあって
そこではみんなで助け合うことができる
自然に会話できて、笑い合える空間
友人と関わることができる
みんなにとってサードプレイスになっているなぁと思った
●大人だとオンラインでのつながりなどで
同じ趣味や、同じ悩みを抱えた人と
今の時代簡単につながることができる
だけど子どもの時は
学校で決められたメンバーと
決められた枠組みの中で過ごす
まずは社会に慣れるみたいな段階
子どもにもかがみの中の世界みたいな、
そういう場所があれば
すごく良いと思った
●いろんな人と出会い共同作業もする学校とは違って、落ち着ける、たまにはダラダラしたり素の自分でいられる
子どもにとって自分の家がそんな環境であれば良いけど、そうじゃない子だってたくさんいる。だからなおさらサードプレイスみたいな場があれば良いと思った。