私が感じる星野源という人

日本のエンタメ業界の真ん中にいて、でも時に何かに燻るようなところを感じさせる人。と、いうのが私の中の星野源。闇深さがスキ(笑)

昔、ラジオで「私は自分に自信がありません、源さんはいつも元気で一生懸命でいられるんですか?」と言うメールを星野源が読んだことがあった。「僕そんな風に見られてるんですか、ありがとうございます、そうっすね〜」からメールに答え始めた。

いい感じになるには、自分がカッコいいと思う事をやる。ルサンチマン(弱者が強者イコールここではイケメンとかに対して憤り・非難を持つこと)から来るかっこ悪い事をやっていた時期もあったけど、悪い人しか寄ってこない。揚げ足を取ったり、かっこ悪い事をやらない。やりたくなる、けど頑張ってやらない。顔の造形は変わらなくても「あの人なんかイイ感じだね」って風になってくる。すると周りに素敵な人が集まってくる。僕に自信があるとすれば、周りに素敵な人しかいないと言う事です。的な答えだった。

これを聞いた時、「この人すごい!」と思った。30そこそこでこれが実践できて、人に伝えられるって凄い。この人は「深い」のだ。言葉選びも、考え方も、表面をなぞらない。真ん中でまっすぐだ。歌詞も「深い」。いきなりお墓参りの歌を軽やかに歌ってみたりする。ラジオを聞いてても比喩が上手い。

言葉の表面をきれいになぞる事は、簡単だろうと思う。この人は、「実践する」のだ。人見知りは、「僕、人見知りなんで」と言う事で、「気を遣ってください」と」相手に気を遣わせることだからやめた。と言う。

下積みから色々な経験をしたのであろうと思う。売れ始めたら、くも膜下で倒れると言う経験もした。その後スターダムに駆け上がったのは、みなさんご存知の事実だと思う。成功物語を見てるようだった、でも、どもどこか燻っている雰囲気を感じさせる。常に「新しい事」「面白い事」を探しているからだろうか。

星野源の言った言葉の中に「常に絶望はしているので」と言うものがある。これもラジオの中で不意に口にした言葉だ。自分の心とリンクして「言葉にしてくれてありがとう!」と思った。世の中、フェイクニュース、そんなものに絶望しているのかまでは測りかねるが、この言葉は忘れられない。こうゆう「闇」が好きなのだ。それらが紡ぐ音楽は「f**k you」などと歌ってくれる。いい意味で使ってるようなのだが、こちらがムカムカしてる時に聞くとスカッとする。自分に引きこもれる。

星野源という人は、常に何かを感じ前に進む事を考えているのではないだろうか。自分の全てを否定せず「自分」として。闇があるから、光がある事をよく知っているように思う。そここそが、星野源の魅力だと私は感じる。

※かつ、皮肉を言わせたらとても凄いだろうなと思う(笑)




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