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うつしおみ 第22話 河底の希望
遊び疲れた太陽の季節は、
眠りにつくために河底へと落ちていく。
そのとき、色とりどりの記憶が風に舞って、
最後の森を美しく染めるのだ。
蒼き大河の流れはゆったりと、
それでいて力強く季節を先へと導いていく。
すべてを押し流すこの深い河の、
どこに救いの手があるというのだろうか。
魂たちは為すすべもなく、
流されるままに季節を泳ぎ続けているのだ。
魂の抵抗さえも流れの中にあり、
その水面にさえ手が届かない。
河底の美しい夢に心を奪われれば、
抵抗する気持ちさえ失われていく。
それでもあの水面の向こうには、
まだ見ぬ果てしない空が待っている。
空はこの大河の流れを見下ろして、
いつでも静寂と明晰を絶やすことなくあるのだ。
魂たちの中にはその空の記憶があって、
それが暗い河底での希望になっている。
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