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うつしおみ 第26話 魂の輝き

世界の境界をさまよう魂は、
その身体に美しい宝石を散りばめている。

壮麗な見た目ではあるのだが、
それが重い枷となり境界を超えられないでいる。

魂はその重さに耐えながら、
あえぐような足取りで虹色の境界を歩く。

そこで宝石はひとつまたひとつと剥がれて世界に還り、
気づけば暗闇で身ひとつになっている。

それに怯えた魂は、慌てて世界から宝石を拾い集めるが、
それもまた涙のように流れて消える。

魂はその境界で無防備にも裸にされ、
そこで真実に耐えうるかが試されている。

その暗闇の恐怖や虚無の絶望の果てに、
魂は小さな存在の光を見つけるのだ。

その光は境界を超えたところで白く輝き、
それが虹色の世界に来ることはない。

魂はその光を内に宿していて、
それを見過ごす時間だけが流れていたのだ。

魂は境界を超えて、その光とひとつになり、
真実の宝石として輝き出す。

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