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うつしおみ 第21話 夏の終わり
まばゆい日差しが雨に変われば、
またあの凍てつく冬が来るのだと思い出す。
それまでの夏祭りの賑わいが、
誰もいない夜の森の静けさに落ちていく。
そこで楽しき日々は終わり、
やがて雪風に身を震わせながら凍った土を掘るのだ。
そこで何を探しているのかも分からず、
私は心の果てに暗闇ばかりを見てため息をつく。
小さな氷の跳ねるきらめきに心躍るも、
それはすぐに溶けて幽谷の闇に消える。
それが消えたところへと、あの凍った大地の底へと、
私は逃げ惑う泥魚のように潜るのだ。
この冬が去れば、大地を覆う花々の光景に目を奪われ、
私はまた夢に沈んでしまう。
そうして、私は夏祭りで楽しげに踊り、
あの凍てつく冬が来るのを恐れて過ごす。
冬の到来が私を目覚めさせ、
闇夜が真実を伝えていることを知らずに。
見つめる者はいつもその闇の向こうにいて、
それが私の真実のすべてだとささやく。
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