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うつしおみ 第24話 真実の光

明日、光にあふれる空が隠され、
深い雲の中に迷い込んで、途方に暮れるだろう。

目の前には冷たい風が吹き荒れ、
道は深い雪に埋もれて、ここがどこだか分からない。

誰かが明日はいい天気だと言ったが、
実際に世界がそうなるとは限らないのだ。

じっと待っていれば雲は晴れるかもしれないが、
すでに身体は半分も雪に埋もれている。

そのまま目を閉じて夢の世界に落ちるのか、
それとも暗い森へと逃げて寒さに震えるか。

その選択に正しいも間違いもなく、
ただ、そこから運命が紡ぎ出されていくだけ。

明日のことは何も分からず、
誰を信じのるかさえ、確かな根拠などないのだ。

そこで我が真実の光を抱いて、
世界の冷たさを感じる勇気が示されるだろう。

織りなされるどんな運命も真実の中にあり、
そこでは喘ぐような困難さえ困難にならない。

世界はその哲学に則って流れているが、
真実はその世界を巨大な翼で抱きしめているのだ。

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