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「祈りのカルテ」を読んで

 私が読んだ本は『祈りのカルテ』。理由は昨年十月にドラマでやっていたこと、医療系のドラマやそうゆうものには興味があったから。

 これは新米医師の諏訪野良太が、当直での急患の対応に追われてヘトヘトになって仮眠をとろうと研修医室に行くところから始まる。

しかしそこには親友で同期の冴木裕也などが騒がしくしており、おまけにとっておいた魚肉ソーセージも食べられてしまっている。まだ学生気分が抜けきらない同期たちの中で、曽根田みどりは意識が高い。研修医たちは、二年間の初期研修で、約一か月ごとに様々な科を回り、将来進む道を決める。良太の最初の研修先は精神科。指導医の立石聡美から良太は早速担当患者を任される。そこにいたのは睡眠薬を大量摂取し自ら一一九番通報して病院にやって来た山野瑠香。二年間過料服薬で毎月入退院を繰り返しているという。良太は瑠香から話を聞こうとするが瑠香は無反応。しかし、良太はある違和感を覚える。良太が覚えた違和感とは!?

 私はこの本を読んでまず思ったのは、この仕事は人間じゃないとできないなと思いました。特に思ったのは、最初にも出した、精神科です。私は中学三年生のときに精神的にしんどくなって不登校になりました。その時もそして今も受けているのがカウンセリングです。人と話す。それに対してカウンセラーの人が答える。でもこれについては一見すると、今よくテレビで聞く「AI」にもできることではないかと思ってしまいますが、これがAIには難しいのです。

 中学生の時に先生から聞いた話で、AIは曖昧なものが苦手であり、逆に手順や答えのあるものは得意と聞きました。しかし、話には答えが正直ありません。話には答えが何通りもあるのです。なので、これは、AIやロボットにはできないことで、私たち人間にはできること、なのです。

 私も一時しんどかったとき、私のエピソードなどをNOとも言わずに話を聞いてくれるカウンセラーの人には感謝でしかないとおもいました。

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