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ストックフォトのための写真を撮ることに疲れてしまった話

ストックフォトでの販売を始めてから、暇さえあれば素材写真を撮りに行き、当日のうちに現像をして翌日に投稿するということを続けていた。

ストックフォトはとにかく投稿写真数の数が多ければ多いほど売り上げも増える。毎回素材を探しては、いろいろなパターンで撮影しては投稿していった結果、写真ACは1,161枚、PIXTAは591枚になった。写真ACとPIXTAで枚数が大幅に違うのは、写真ACには以前撮っていた写真をまとめて投稿したのと、PIXTAだと落ちそうなものを写真ACに投稿した結果である。

ところが、投稿を始めてから4ヶ月でパタリと更新が停まった。素材写真を撮って投稿することに疲れてしまったのである。

ストックフォトの投稿には手間がかかる

現像をしたあとにPIXTAと写真ACのどちらに投稿するか振り分けをし、タイトルとタグを考え、カテゴリーを選択してから投稿する。タグに至っては50個あると望ましいと言われているのだが、なかなか思い浮かばない。考えているとどんどん時間が過ぎていく。

素材を投稿するとすぐに反映されるわけではない。投稿した写真は1点ずつ審査される。ストックフォトとしてのクオリティを満たしていることはもちろんのこと、ロゴや商品名、キャラクターなどが映っているものは投稿できない。

商業施設内や私有物など第三者が管理・所有する物品や場所に関しては、所有者または権利者から「プロパティリリース」を取得する必要がある。また、個人の特定できる人物が被写体として含まれる場合も、「モデルリリース(肖像権使用同意書)」の提出が必要になる。

スナップ写真が撮れない

カメラを持って散歩しながら、「あ、いいな」と思って撮ったものがストックフォトに適さないことは多々ある。ちょっとでも人物が写っていれば、モデルリリースが必要になるし、意図せずロゴが写ってしまうことがあればその写真はストックフォトとして使えない。

人物が映らないように、許可が必要な場所が映らないように写真を撮っていると、撮れるものは限られてしまう。ストックフォトのみを撮ろうとすると、街中でのスナップ写真が一切撮れないのである。

風景写真だけだと稼げない

ストックフォトに適した写真を撮り、投稿して審査に通ったとしてもその写真が売れるとは限らない。

写真ACは素材を無料でダウンロードできるため、単価が非常に安い。ダウンロード枚数は1005DLまで達したが、それでもトータル報酬ポイントは3,253.10ptである。1ptで1円なので、3,253円ほどにしかならない。PIXTAに至っては、1枚も売れていない。

写真ACもPIXTAも、単価が高く売れている写真は人物撮影である。風景写真だけだと全く売れないのである。

まずは心ゆくまで写真と向き合いたい

ストックフォトだけを撮ろうとすると、写真を撮る楽しさがどんどん失われていってしまう。自分が何を撮りたいか、どういう写真が撮りたいのかもわからなくなってきた今、思い切ってストックフォトを撮影することをやめることにした。

撮り続けてさえいれば、写真のストックは貯まっていく。いずれ、そのストックからピックアップして投稿すればいい。まずは思う存分心ゆくままに写真と向き合ってみたい。





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