映画鑑賞会「人生、ここにあり!」
当事者会「空色のつどい」を再開して、6月に1周年を迎えました。ひとえに来てくださる方、告知にご協力いただいた方、遠くからではあっても応援してくださっている方のおかげです。新年度からは「空色」として事業の整理や開拓も行うことができました。みなさま、いつもありがとうございます。
「空色のつどい」の定例会では、少人数で近況報告をおこない、最近考えていたことや、みなさんで共有したいこと、質問してみたいことをテーマトークで扱っていますが、6月は周年イベントということで映画鑑賞会を行いました。
鑑賞した作品は「人生、ここにあり!」は、わたしがとてもすきな作品で、まさに愛情とエネルギーに満ちています。個人的にもっとも「ピア」の感覚に近い作品だと感じます。作中の病をもちながらも、ひた頑張る彼らが悲しめば悲しく、なにかを成し遂げれば一緒に拳を突きあげて喜びたくなる。そんな物語です。
空色で映画上映会をするなら、この作品にしようと考えていたので、実現させることができて、代表としても達成感がありました。
「空色のつどい」では、鑑賞後に映画に絡めたワークを行いました。物語の世界にとびこみ、その登場人物になったつもりで「じぶんのやりたいこと・得意なこと・サポートが必要なこと」を紹介しあうワークです。映画作品のなかでは、主人公のロッシが元患者たちの強みや特徴(おそらくはこれまで生きづらさとされてきた部分)を仕事に有用な形でピタリピタリとあてはめていくのです。
このロッシになったつもりで「わたし」というキャラクターにどんな仕事を与えるか。紹介後には、参加者だけではなく、物語のキャラクターも含め、誰なら「わたし」をサポートしてくれそうか、誰と組めば業績をあげられそうか、などを語り合いました。
こういったワークをおこなう理由は「自身の傾向や得意分野をじぶんで認める」「苦手なことを明らかにしたうえでヘルプを求める」「チームとして機能するために譲らなければならない部分を考える」などの目的があります。
ちなみに成瀬の場合、任命先は「現場統括・営業職」
企画作成や書類作業が得意な一方、ワーカーホリックな側面もあるため、根詰めすぎてしまい、休みをとるのが苦手なので、一緒にリラックスするように声掛けしてもらったり、一緒に仕事を退勤してくれる仲間が欲しいと話しました。
3時間という短い時間ではありましたが、映画鑑賞会とテーマトークは、ありがたいことに参加者さまにご好評いただくことができました。今後も、小規模ではありますが、こうしたイベント回も開催していきたいと考えています。遅ればせながら、空色映画会にご参加いただきました皆様ありがとうございました。
「人生、ここにあり!」のDVDはAmazon等で販売されており、毎年メンタルヘルスデーには上映会を行う団体さんも見受けられます。ぜひ、機会をみつけてご覧いただければと思います。(鑑賞したことのある方は、ぜひコメント欄で感想など書いていただけると、映画の1ファンとしても嬉しいです)
ライター 成瀬
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