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# もしかしてしんどい?

入院生活が続く、お母さんと小さなお子さん。個室でずっと二人きり。

人見知りが強く、医師や看護師が入ると泣き続けてしまう。

意識せず、私たちも少しずつ距離が離れていく。

嫌がる内服もすべてお母さんが続けていた。

いつも笑顔のお母さん。大丈夫です、つらくないです、かわりないです、と自分たちを安心させてくれる。

ある午後、訪室するとお母さんは泣いていた。

目は真っ赤だったけれど、大丈夫です、と笑顔で言った。

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Eテレで放送された番組「#もしかしてしんどい?」の再放送をみた。

虐待はどこにでも起きうる、他人事ではない、という表現はあちらこちらできくけれど、自分で想像できないことはいくら説明してもらっても他人事でしかない。

子育て経験のない方たちや、十分に育児参加できていない父親にも、子育ての困難さと現実をイメージしてもらうために、育児を仕事に例えてドラマにしていた。

誰も、頼る人がいない、孤立。

無邪気で、見返りのない、理不尽さ。

他人からだけではなく、自分で自分に押し付けてしまう、理想。

助けて、ということ。頼ることは、母親失格という、罪悪感。

 あれだけ憧れた母親にはなったけれど、時々自分のこどもをかわいいと思えないことがある。ちょっと子どもを預けて、数時間でもセルフケアをする時間をとれれば、かわいくてしょうがない子どもに、また向き合える。

もしかして、しんどい?

様々なSOSをキャッチするべく、いろんな方が活動されていた。

託児所に預けるのに理由はきかない。髪をきったりネイルをしたり、久しぶりの友達とランチにいったり。

子どもを気にせず、ゆっくり大きなお風呂に入る時間。

それだけで、また、かわいい子どもたちと向き合える。

その時間が少しでもあれば、養護施設に入らなくて済んだ子どもたちもきっといただろう。NPO法人だいじょうぶの畠山さんは仰っていた。

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地域に子育てを開く、という意義を改めて感じた週末。

気づいてあげられなくてごめんね。

皆さんに少しでも安心できる生活を。

https://www.facebook.com/sorairo.koala/

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