過去と思い出の箱と。
「忘れられない思い出はありますか?」
歳を重ねるほど自分が辿ってきた「過去」の出来事が増えていく。
過去の経験がバネになることもあれば、過去の出来事に苦しめられることもあるかもしれない。
だけど、「過去に生きる」のと「思い出を大切にする」のは違う気がする。
「忘れたい」という名の麻薬。
できればもう思い出したくない。忘れたい過去がある。
例えば、昔付き合っていた彼との過去の日々。
美味しいご飯を食べたこと、旅行に出かけたこと、
他愛もない話をしたこと。
あの時は、あの日々はキラキラしていて
すっごく素敵な思い出だった。
過去の自分にとっては素敵な思い出が、
今は幸せよりも、虚しさが残る。
その虚しさから解放されたいから、
忘れたいのに忘れられない人生を送っている。
「忘れたい」という気持ちは麻薬だ。
忘れようと願うたびに思い出してしまう。
その気持ちが自分を苦しめ続ける。
だから、、、
忘れようとしていた自分さえ、忘れるくらい
箱に詰めてそっと奥にしまい込んで、今を生きた方がいい。
思い出の箱。
「過去」は自分が辿ってきた時間のことだったとしたら、
「思い出」はその辿ってきた時間の中から選んで、記憶という箱に詰めたものだ。
きっと記憶の中には、様々な思い出の箱がたくさんある。
中には思い出すとすっごく幸せになるものもあるし、
自分の人生の転換期となった大切なものもあるし、
なかには、思い出したくない忘れたいものもある。
様々な思い出があるからこそ、、、
その思い出の箱にはしっかり蓋をして、その思い出に浸りたいと思った時に、そっと取り出してくる。
「過去に生きる」のと「思い出を大切にする」のは違う
思い出は支えてくれるけど、背中を押してはくれない。
過去に生きて、過去に執着しても、
ポジティブになることはない。
きっと、、、
背中を押してくれるのは、その思い出以上に楽しい今を自分が見つけ、つくり出すことだ。
強くならなきゃ、乗り越えなきゃ
って自分を縛って苦しめなくてもいい。
苦しめないために、あなたの大切な思い出は
きちんと蓋をして、あなたがいつまでもその箱から出られなくならないように。。。
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