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会話の大切さを知る出来事

 新型コロナウィルスが5類に移行(5月8日)して、世の中の緊張感も溶けてきた5月中旬に上高地にハイキングに出かけました。その際に宿泊した山小屋(といっても旅館タイプ)の食事の時に会話(コミュニケーション)の大切さを知る出来事がありました。
 今回はひとりでの山旅でしたので相部屋(カプセルホテルタイプ)に宿泊しました。食事の時間に食堂へ向かうと、相部屋の宿泊者(この日は5名)の食事は、横長机をクリアパーテーションで仕切った席に用意されていました。既に4名の皆さんが席で食事を始めていて、私は最後に指定された席に着きました。そして、席に座ると直ぐに何か張り詰めた雰囲気を感じました。周囲の方を見ると、皆さん黙食を心掛けている様子でした。席の前と左右は透明なパーテーションに仕切られて圧迫感がありました。私は強い緊張感を感じましたが、独り言のように小さく「いただきます」と言って、ひと口ビールを飲んで食事を始めました。ところが、美味しそうな食事が、緊張感で喉を通らないのです。全く食べられないわけではないのですが、何か味があまり感じられず、胃のあたりを押し付けられるような感覚がありました。
 緊張感をほぐすために、笑顔を心掛けてみたり、視線を変えたり、首や肩を動かしてみたり、お酒を口にしてみたりしましたが、効果はありませんでした。隣の方に声掛けして雰囲気を変えることも考えましたが、何となく黙食を守っている空気を感じて会話ができませんでした。
 近距離の方と会話(コミュニケーション)をせずに、食事をすることの辛さを実感しました。周囲を囲んでいたパーテーションの影響も大きかったように感じています。私自身がコロナ渦に外食をあまりしていないため、パーテーションに囲まれた食事に慣れていなかったこともあるかもしれません。自分から声掛けしてコミュニケーションをとれなかったことを少し反省しています。(コロナに負けた敗北感です)
 コミュニケーションの大切さを実感する出来事でした。
 カウンセリングを学ぶようになってから、何処でも気軽に声掛けができるようになってきていると感じています。これからも、自然に無理せず、コミュニケーションを楽しみたいと思います。


☆彡私の大好きな場所(上高地)
お気に入りのベンチに座って眺める穂高連峰・岳沢と梓川の景色は最高です。何もしないで景色を眺める時間が、心地よく、ぼーっとしたり、考え事をしたり、私にとって相変わらず心が洗われる場所です。亡き妻も大好きだったベンチで昔を思い出して涙もこぼれましたが、自然の美しさ、森の匂い、清流の音、小鳥のさえずりが、また気持ちを前向きにさせてくれました。



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