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偲ぶ会とグリーフケア

妻が亡くなって14カ月が経過しました。先日、妻の看取りでお世話になった熊谷生協病院・熊谷生協ケアセンターで偲ぶ会が開かれ、参加してきました。生協病院に訪問診療や訪問看護でお世話になった御家族が数十名参加されていました。

偲ぶ会

偲ぶ会では、小堀院長の講話、音楽鑑賞(くまぴよ隊の吹奏楽演奏)、看護師さんとの対話(小グループに分かれて)、お寺のご住職の講話(ビデオ)が行われました。
院長先生の講話では、最期が近い患者さんに寄り添う医師や看護師の心の中のお話、愛する人を亡くされた家族の気持ち(グリーフ)のお話などがあり、参加されていた方も熱心に耳を傾けていたように感じました。
音楽鑑賞では、私自身は生の楽器演奏を聴くのは数年ぶりであり、曲のリズムや歌詞で妻を思い出して、温かい演奏に涙がこぼれました。
看護師さんとの対話は小グループに分かれて、愛する家族の当時の闘病や看護の様子、現在の心境などをお互いに話すような形でした。愛する人を失った悲しみを受け入れることの難しさを改めて感じました。(苦しんでいるのは自分だけではないんだ。)
偲ぶ会はとても良い会でした。今後も継続してもらえると救われる方も多いだろうなと思いました。

グリーフ(Grief)、グリーフケア とは?

Griefは日本語では(死別などによる)深い悲しみ、悲観と訳されます。人間は死別などで大切な人などを失うと大きな悲しみを感じ、複雑な身体的、精神的な症状が現れるようです。その症状の回復は時間が必要で、喪失と回復で揺れ動きながら、一歩一歩回復することが多いようです。場合によっては日常生活もままならない症状を感じることもあり、長期にわたり身体と心のの悩みを抱える方もいます。グリーフケアとは、喪失により深い悲しみを感じている人に寄り添い、その方の回復を援助することです。


自分自身もまだ悲しみと回復で揺れ動く日々を過ごしていますが、カウンセリングの知識で救われているように感じています。

悩みを抱える方が、本音で話すことができれば、心の緊張がほどけます。心の緊張がほどければ、新しい気づきが生まれるかもしれません。それは、自分自身を見つめ直すきっかけになります。前向きな気持ちは問題解決の第一歩です。

私も身近な聴き手になれるように勉強を続けたいと思います。



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