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夏休みは終わるけれど夏はまだまだ続くようで【24/0822_0825】

08/22(木)

 今日はクラスメイトとタピオカを飲みに行った。家が近いとか、出席番号が前後だとか、兄弟構成が同じだとか、いろいろなことがきっかけになって話をたくさんするようになった子。出会って1週間では苦手なタイプだと思っていたのに、今では1番一緒にいる。タピオカを飲みたい、と昨日言われて、急ではあるけどタピオカを飲みに行くことにした。
 無難なのはイオン、を合い言葉にイオンのフードコートに到着。足腰弱い現代っ子なわたし達は席に着いて、なにを食べるか話す。12時集合だったのに、食いしん坊の彼女はお昼ごはんを済ませていて、動き方がいまいち分からなかったわたしはお腹を空かせていた。
 タピオカを飲みに来たのに、彼女はタピオカの気分ではないと言う。なんでやねん、と突っ込んでみる。

「aちゃんも肉うどん食べたいって普段言ってるけど、今はその気分じゃないのと一緒」

 大人しく納得したわたしは、なにを食べるかしばらく迷って、結局二人揃ってタピオカを飲んだ。タピオカって最後の方難易度高くなるよね、と思う。うまく吸えず、ズズズと音を出しつつ完飲。
 そのあとはしばらくおしゃべりをした。お互い兄弟の写真を見せ合ったり宿題がまったく終わっていない彼女と嘆いてみたり。ちなみにわたしは彼女に会う1時間前に終わらせました。イェイ。それから、彼女はわたしの兄の写真を見て、ときめいた乙女みたいな顔をするからゾゾゾッ、って感じでぞわぞわした。だからわたしは彼女のお兄さんの写真を見てかっこいいー、と言ってみると今度は彼女がゾゾゾッ、って顔をした。一緒の気持ち、と言ったら、私はお世辞じゃないもんねーと言われた。本当にそうなら、ゾゾゾッなんだけど。
 話が一通り済んだあと、ガチャガチャをまわしにいった。彼女は意外とわたしの何気ない呟きを覚えてくれている人で、おそろいのぬいぐるみをかばんにつけたいというわたしの願いを叶えようとしてくれていた。400円のガチャガチャをまわす。この子がいいよねー、この子はちょっと違うよねー、と話す。すると、彼女は望み通りの、わたしは願いと真逆の子を手に入れた。わたしいつもこう、と言うと笑われる。悪口言うのがよくないんだね、きっと。落ち込むわたしを見て彼女がもう一台チャレンジしよう、と言う。すごく嬉しかった。今度は悪口を言わないようにして、そんなわたしを彼女はまた笑って、もう一度まわす。すると、二人おそろいのぬいぐるみが出た。とても喜ぶわたしの横で、彼女は同じ物が2回連続で出たことに驚いていた。
 ガチャガチャがたくさん並ぶブースから離れて、お買い物を始めた。彼女は服屋さんで惹かれる服がすべて値引きされているというミラクルを喜んでいた。わたしは誕生日の兄にプロテインバーを2本買った。

 イオンを出るころには若干お腹が空いていて、わたし達はバスでマックへ向かった。わたしはポテトとジュース、彼女はポテトを買って、店内で食べる。隣で男子高校生2人組が勉強とゲームを両立していて、たまに聞こえてくる聞き馴染みのある単語に2人で耳を塞いで笑った。
 ジュースもポテトもMサイズを買ったわたしは早々にお腹いっぱいになり、ジュース片手に彼女と別れることにした。
 うきうき気分で家に着いて、弟と喧嘩。姉って理不尽だよね、と2人自称していたことを思い出して、申し訳なさも覚えるけれど、姉に呆れた弟は眠りについていた。

 これは我が家の特徴なのだけれど、子どもの誕生日には大抵母の出産話が聞ける。母が語り始めるのではなくて、わたし達が聞くのだ。もう何度も聞いた話なのに、何度も尋ねてしまう。
 そのたびに出産ってすごいなー、と思う。わたしは子どもを産みたいと思ったことはなくて、そう思っているのだから生理もさっさとどこかにいってほしいと願うくらいで。でもなのか、だからなのか、母の話を聞くたびにとても不思議な感覚に陥る。生ってすごいと思う。

 プロテインバーを渡したとき、兄は喜んでくれた。けれど、それ以上に、彼女が兄の顔面を褒めていたことを伝えたときのほうが、嬉しそうだった。


08/23(金)

 部活のために登校。孤独感パーティーだったので、割愛。けど、そうしたら書くことがなくなる。うーん、どうしよう。

 学校からの帰り道で、クラスの子に会った。ひとりは駆け寄ってきてそのまま走って去って行った。どうやら遅刻しないように急いでいたらしい。もうひとりは、予定に遅刻する気満々なようで優雅に歩いていた。ふたりに出会えたおかげで、ようやく笑えた。


08/24(土)

 今日は病院に行った、ワクチンを打つために。普段効果のないワクチンを打ったり薬を飲んだりしているので、かなり抵抗があったけれど、母にせがまれて渋々頷いてみせた。
 病院は大混雑。病院に行くといつも考えてしまう、周りの人達の歩んできた道のこと。なにゆえここにいるのか、から始まってどんどん遡りたくなってしまう。そういう意味では病院は嫌いじゃない。注射は痛かったけれど副作用もなかったし、ただ暑さにはやられて重い足取りで帰路につく。

 母と昼ごはんを食べる。レストラン街に病院帰りに出向いた。和洋中さまざまに、カフェやらバイキングやらたくさんあって、優柔不断なわたしは悩みに悩んだ。だから母を若干苛立たせた。彼女はなんでもいいと相手に決定権を委ねてみせる割には、後ろから絶妙な圧をかけてくる人なので、そういうところは苦手。まあ、あれもこれもいいよねって言って何度も往復させたわたしが悪いのだけれど。

 帰って一時間ほど昼寝。ゲームをしている弟以外はみんな寝ていた。寝ている際の手癖と足癖が悪い兄に蹴られたり叩かれたりした。

 塾に行って、ふむふむと勉強して、帰宅。
 家には用意された盛りだくさんのごはん。今我が家はお米難民となっていて、それでも主食を失わせないようにいろんな出来合い物が最近食卓に並んでいる。今日は巻き寿司があった。お腹いっぱいになって食べられなかったけれど、焼きそばもあった。夕方にお米探しに繰り出していた両親はすこし悲しそうだった。


08/25(日)

 悪夢を見て目が覚めた。呼吸が浅くて苦しかった。ああこれは、こんなにもわたしを苦しめているのか、と思った。意識しないところで、わたしはそれをかなり深刻な状況だと捉えているらしい。苦しかった。
 両親は何度目か分からないお米探しの旅に出て、兄は受験生らしく模試へ。弟は懲りずにゲームを。起きたのは11時頃で、後悔しながらごはんを食べた。

 明日から学校が始まる。はじまるなー、と言ってみる。どうか台風でテストが飛びますように、と願ってみる。暴風警報が出ても休みにならない大人たちを偉そうに憂う。もう8月が終わろうとしているのに、日差しは未だにわたし達を照りつける。また日常が始まろうとしている。それは楽しみだったり憂鬱だったり。
 明日に備えて今日は早く寝ようと思う。また5時半起きの日々が始まるから。


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