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【飲食業界毎日ニュース】

本日の飲食業界ピックアップニュース

こんにちは、2月1日(水)飲食業界にまつわるニュースを飲食コンサルタントが分かりやすく解説しお届けします。
飲食業界に勤めている人は、是非毎日追っていただき業界のトレンドを活かして、今後の経営の参考にしてください。

2月に入りましたね。もう1月も終わったのかと、年末年始稼ぎ時の飲食店は特に感じているのではないでしょうか。まだまだ寒い日が続きますが、お身体にはお気をつけてお過ごしください。

さて、今日のニュースをご紹介します。

【「年収の壁」対応策検討 首相表明、就労を後押し】

岸田文雄首相は1日の衆院予算委員会で所得が一定を超えて扶養家族の対象外となり税や社会保険料の負担が生じる「年収の壁」の対応策を検討すると言及した。

https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20230201&ng=DGKKZO68080100R00C23A2MM0000

【要約】

2月1日に岸田文雄首相は年収の壁、いわゆる106万円の壁・130万円の壁が就労抑制につながっている現状に対応策を検討すると言及しました。

【解説】

現在、被扶養者のうち年収106万円・一定条件で130万円以上の収入がある場合は、社会保険の加入が必要となっています。労働時間や額面の収入は増えたとしても手取りは減ってしまうため、106万円や130万円未満の収入で調整する方が多くなっています。
飲食店ではほとんどの方がこの「年収の壁」の中で働いています。しかし、最低賃金も引きあがりアルバイトの「働ける時間」が少なくなってきているのが現状です。
つい最近の話では、牛丼チェーンの吉野家がアルバイトを採用するために時給をあげたのに働ける時間が減って人手不足に陥ったことが話題になりました。https://news.yahoo.co.jp/articles/665fe9825d9b6bb6c43f365d0ae663e1e3c3d26a

アルバイト・パートで成り立っている業界はこの「年収の壁」が今後どうなるのかが重要になってきます。

【食品6割、5%超値上がり 12月60品目
価格転嫁36%どまり】

食品の店頭価格上昇が鮮明になっている。2022年12月は主要な食品60品目のうち6割の品目で前年同月比の上昇率が5%を超えた。原材料高などコスト上昇分の食品メーカーの価格転嫁は36%程度にとどまるという調査もあり、今後も値上げが続く可能性が高い。

https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20230201&ng=DGKKZO68074640R00C23A2MM8000

【解説・所感】

 毎日のように値上がりがニュースに上がっていますね。食品の店頭価格が上昇した後はそれを調理してお客様に提供する飲食店の値上げも避けられません。
私の経営する店舗も取引先から鶏肉の値上げ・まぐろの値上げの話が来ました。原材料が高騰したからと言ってすぐに商品を値上げするのは大変苦しいですね。サービスやクオリティが向上しての値上げは自信をもって打ち出せるのですが。。。
原材料の高騰による価格転嫁はまだ実施できていない店舗・企業は多くあります。今後も値上げが続いていきそうですね。

【鳥インフル流行で卵不足 セブンは15商品販売休止】

セブン―イレブン・ジャパンは31日、「セブンプレミアム 半熟煮たまご」など卵を使った15商品の販売を休止したと発表した。鳥インフルエンザの流行で卵の供給が滞っているため。スーパーや外食でも卵不足が商品政策に与える影響を注視している。

https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20230201&ng=DGKKZO68068650R30C23A1TB2000

【要約】

鳥インフルエンザの流行で卵の供給が滞っているため、セブンイレブンでは卵を使った商品を休止。

【解説】

29日のニュースでも取り上げました鳥インフルエンザの蔓延による鶏卵の供給不足がついに影響して来ましたね。米国では鶏卵の価格が6割上昇したとお伝えいたしました。
31日の農林水産省は鳥インフルエンザの発生が過去最多になり、対策設定を呼び掛けていました。春を越えるまで鳥インフルエンザは収まらない可能性が高いです。鶏卵の価格高騰が更に影響してくるかもしれません。


【すかいらーく、インフレ手当支給】

すかいらーくホールディングスは31日、社員らに特別一時金としてインフレ手当を3月に支給すると発表した。正社員・嘱託社員は5万~12万円、社会保険に加入済みのパート・アルバイトは一律1万円を支給する。

https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20230201&ng=DGKKZO68068890R30C23A1TB2000

【解説】


インフレ手当とは急激に進んだインフレに対応するため、企業から従業員に臨時で支払われる手当のことをいいます。身の回りの生活必需品の価格が上がっても、給与が追い付かない場合、従業員が生活できなくなってしまいます。
2022年12月の消費者物価指数は前年同期比+4.0%と非常に高いインフレが続いています。しかし、全従業員の賃金をその分上昇することは簡単ではありません。一度上げた賃金を下げることは困難です。
そこで企業は一時的にインフレ手当を支給し、従業員の生活を守ります。
これまでも三菱自動車やケンミン食品など幅広い業種でも支給されています。
業界大手のすかいらーくホールディングスがインフレ手当を支給したことは、今後飲食業界で続いてくる企業も出てくるのではないでしょうか。




まだまだ値上げが続いていますが、原材料の高騰をしっかり価格転嫁し、従業員への賃金を上げていくことが今後求められていきます。
しかし、時給を上げても収入制限のある現状では、従業員の生活は苦しいままで飲食店の人手不足も解消されません。年収の壁は本当に適正な金額なのか、しっかりと議論していただきたいですね。

本日紹介した「年収の壁」についても今後解説した記事を書いていきたいと思います。
当アカウントでは、こういった飲食店に関わるニュースを平日毎日ご紹介・解説しております。今後は飲食店でのノウハウなども発信していきますので、是非ともフォローよろしくお願いします。

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