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【ミニ話】気圧の移り目に聴く音楽


雨の日。

今日は、おも~~~~~~~~~い!!!

気圧の変化に対して叫ぶわけにも行かず。
ほんとはしたかったことも、志半ばで中断。
大好きなカントリーマアムをぽりぽり食べながら、晴耕雨読。

雨が降る日には行動せず、明日のための考え事をしたり、音楽を聴いたりするに努めます。

晴れが陽なら雨は陰。
陽は、行動するべき時。陰で溜めたエネルギーをここぞとばかりに利用します。
陰は、なにもしないべき時。陽で使ったエネルギーの器を洗い、丁寧にタオルで拭いて、じっくり眺める。ふだんは目につかないものも、美しく見えてきます。

私はぼうっとしながら、YouTubeでとあるミュージシャンを検索し、それを流しました。


◆◯◆


雨の日、つまり気圧の変化が著しかった日に、必ず聴く「処方箋音楽」があります。

それは、青葉市子さん。

海外でのほうが人気が高いらしい、シンガーソングライター。
綿のように舞う声音に、なんとも美しく、巧みに奏でられるギターの音色。

気圧で重く、なんにもしたくないウツウツとした気分でも、どうしてか市子さんの音は快く耳に入ってきます。
それは、いちばん気遣ってくれる、ときどき会いたい友人みたいに。

(⏬️ このプレイリストを聴いて好きになりました。)


日によって体調が変わったり、気分が変わるのは人間、しょうがない。
けれども、仕事では常に同じものかそれ以上を求められるかもしれませんね。
そんなときは、膜をつくる。
誰も私に触れることができない、胸の奥のこころを隠してあげる、厚い厚い膜を作るんです。
いつもよりもちょっとだけ、誰かに理不尽になっちゃうかもしれない。
雰囲気が悪いヤツ、になっちゃうかもしれない。
でも、それでいいじゃないですか。

私の内側を知っているのは私だけ。

青葉市子さんの音楽みたいに、誰かが落ち込んでいるとき、そっと優しくあれたらいいなあ。

厚い曇り空に小さな晴れ間を探しながら、私はそう思いました。



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