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2021.1.1

年末に読んだTitleの本がよかった。

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自分が最も通い詰めた頃の池袋リブロ店のマネージャーさん。池袋リブロは本当に大好きな本屋で、累計いくら貢いだかわからない。
私が手に取ってきた本達はこの人達の手を経由してきていたんだなと思うと、ありがたいなと両手を合わせたくなる。
本は決してひとりでは選べないものだ。図書館の司書さん、店員さん、本好きさん、いろんな人を伝ってやっと出会えるものばかり。とても人間らしい営みで好きだ。だから本を買うのはやめられない。

著者さんは長くその最前線に立たれ、そこで培ってきたものを「Title」に詰め込んでいる。積み上げてきた時間すべてが、辻山さんの仕事人生の背骨になっている。それは決して一朝一夕では完成しないものだ。

世の中はハックと攻略wikiで溢れている。見様見真似でそれっぽいことが簡単にできるようにもなった。挑戦のハードルが下がってよいことではあるけれど、深く長くその世界で足掻かないとわからない、身につかないものもたくさんあるのだろう。辻山さんの本からはそんなことを痛烈に感じた。

30代は仕事の背骨を作っていくような時間を過ごしたい。




読んでくださいましてありがとうございます〜