感じる

先日、ある神社の御神木杉に出会った。
御朱印帳を預け、御朱印を書いてもらう間のこと。
たくさん歩いて、息子が足が疲れたからと
椅子を探して、ちょっと端の道に入った。

そこにはちょうどよく東屋があって、
息子はそこに座って休憩をした。

その隣にあったのが、御神木杉だ。

樹齢800年のその杉の木を
じーっとみたり、ぼやーっとみたり
見上げていた。
なんとなく後ろにも回ってみたくなって

横から回って、後ろにいくとき
木の影がかわいいなーと何気なく目を向けた先に
ゆらゆらと飛ぶものを見つけた。
ちょうちょだ。
たぶん、ルリシジミ。たぶんね。

薄紫色の羽をぱたぱたさせていた。

ちょうちょに会ったのはとても久しぶりで
一気に嬉しくなった。
旅の間、1番テンションが上がった瞬間かもしれない。順番はつけられないけど。

ちょうちょが飛んで行ったあと、
また杉の木に目をやる。　

触れたくなったけど、樹齢800年の木。
周りには線が引かれていて、近くまでいけない。

手を木にかざしてみた。
目を瞑って、木を感じてみる。
そしたら、身体の真ん中から
急にあったかくなってきて、
涙が溢れた。

パッと目を開けたら、
木は変わらずそこに居て
特に言葉はなかったけれど、
とにかく優しさを感じた。

ちょうど雲が切れて
日差しが木を照らして、
わたしの身体に、木漏れ日があたった。

わたしの言葉や、表現でどれだけ伝わるか
わからないけれど

とても美しい瞬間だった。

ほんの何分かの出来事が
とても印象深かった。

また来ようと誓って、
神社を後にした。

素敵な時間をありがとうございます。
また行きます