求人広告のコピーライターになりたいと思ったきっかけ

23歳の時(14年前)、自分を追い込み過ぎてストレス過剰となりバセドゥ病になりました。

このとき、仕事は簡単だったし18時上がりでアフターファイブ(死語なのか?)を楽しんでいました。
それこそ、今で言うリスキングに当てはまるのかも知れないけど、駅前留学もしていました。

どこに自分を追い込むことがあったの?
って思うんですが、みなさん一度は感じたことがあるんじゃないでしょうか?
将来への不安 自分への不安

英語が好きだったので、高校生のときに駅前留学していたんですが、社会に出て全く話せなくなり自分への価値がないように感じたんです。
プラスαの付加価値を付けないと社会では通用しないとネガティブに思い込み、通学することにしました。英国と同時に韓国語も受講しました。
外国語を話せたらそれだけで評価が上がると勘違いしていたんです。
それ以外に誇れるものやスキルがなかったから。
やはりお金はかかるので、節約生活です。
きっちり財布を分けてお小遣い帳を書いて、毎月赤字とにらめっこでした。

会社でもストレスはありましたが、仕事を高速で終わらし週2回レッスンを受け、お金の管理をする。普通のことかもしれませんが私は楽しんでやってるようで、不安から勉強してただけなんですね。これが良くなかったんです。
更に自分のダメな所や将来への不安ばっかり募っていきました。転職できるんかなぁ?とか。
そして2年ほど経ったとき病気が発覚。

主治医からは真面目で責任感のある方がよくなる病気だと説明を受けました。
ストレスを溜めずに気楽に生きなさいと。

バセドゥ病というのは、喉元にある甲状腺から甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気です。
体の中にある成分を異物とみなし、免疫をフル稼働させる自己免疫疾患。
常にフルマラソン状態で心拍数も高く心臓の鼓動がかなりうるさかったのを覚えています。
体重も30kg台まで落ち、ガリガリでした。
脂肪→筋肉の順に体の養分を消費するから痩せていくんです。

治療を始めてから、心拍は落ち着き体重はみるみる増えていきました。
体はダイエットの停滞期のように少ない養分でも動けるよう節約しながら生命を維持してくれていたので、脂肪が蓄積されやすい状態だったんです。これを薬のせいで太ると勘違いしてしまうこともあるようです。

私は、薬の影響なのかお腹を下すようになりトイレにこもる時間が増えました。
急にくるので外出も怖くなりました。
そんな時、会社の売上が下がり続けたことにより人員削減の波に乗り退職することになりました。
辞めたいと思っていた会社を辞めれる喜びと一旦治療に専念できる安堵感がありました。
そして、「1年は働かない。」と決めニート生活開始。色んなものから解放されたい。語学勉強もやめました。
自分と向き合ってストレスを溜めない考え方、心のあり方を身につけたい。
そう考えました。

ホルモン数値が正常になったからといって、すぐに病気前の体調に戻ることはありません。
心臓に負担がかかっていたので、天気が悪い日は低気圧の影響で体がだるく、横になることが多かったです。もちろん下痢も継続中。
筋肉は見事になくなり腹筋は1回が限界。

どうしたもんか?
と悩みまくりました。病院は薬を出して異常な数値を正常にするまでが仕事、なのかな?
と思ったときもありましたが、服用している薬は代用薬が少なく、薬疹が出ない限りは服用を続けることが多いということを知りました。
手術という方法もありますがこれもまた難しいので、基本は投薬治療を続けます。
下痢が続いていることはあまり気にしてくれなかったので、自分で対策を考えることに。
※副作用に下痢という症状がないのです。

バセドゥ病のこと、治療中の方のブログを読む、『病は気から』とはどう言う意味なのか、、、など調べまくり、腑に落ちるまで考えました。
これからどうやって生きていこうか。
この1年間でどこまで回復できるか、、などなど。

とりあえず家でダラダラと過ごし、興味のあった消しゴムハンコを作ってみたり、「私は呼吸するだけで痩せていく」と自己暗示をかけてみたり、体は動いていなくても頭も心はフル回転でポジティブ思考の訓練をしていまして。

1年が経ったころ、母から「そろそろ働かなくていいの?1年経ったよ?」と声をかけられました。
整腸剤を飲み続けることでお腹の調子は安定していたのでほぼ問題はクリアしていました。
でも正直いやでした。働くことが。
重い腰をあげネット検索。
やりたい仕事もなければ、入りたいと思う会社もない。どーせ面接では嘘をつかれ、入社してみれば人間関係で悩むことになる。
とにかく、ただただ、面倒くさい。
それだけでした。

そんなとき、求人広告のコピーライターのアルバイト募集をしている会社を見つけました。
写真は笑顔が柔らかいスタッフさんでした。
「うわ〜優しそうやなー。楽しそう。」
そう思っただけで、スルーしました。
出版関係に興味のある方、と書いていたので無理かなと思ったんです。

出来そうかなーと思った、経理事務・手芸教室の事務員などに応募し面接もしてもらいました。
経理は1人しかいない会社で引き継ぎのための募集だったので、経験者募集でした。
※未経験歓迎って書いてたはずなんですが。

手芸教室では、職務経歴を話すと「うちにはあなたのような優秀な方はいらないんです。普通に軽く入力作業と教室の掃除をする方でいいんです。」と言われ、なんだか嫌味を言われているような気分で帰宅したのを思い出してきました。

ただ、最近になって気づいたんですが、面接してもらう会社に向かう途中・中の人に会ったとき・帰るとき、この3つの瞬間に「あ、こここれから通る道やなー」とか「私に合う場所かも」っていう直感が全くこないときは、基本不採用かお断りです。もちろんこの2社は何の直感もなかったです。

また仕事探しです。
「どこがええねん。」「どこで働けるねん」こんなことを思いながら、まだ掲載中だったコピーライターが目に入りました。
長い間掲載している会社は良くないと噂があったので躊躇していたんですが、やはり気になる。
ふと頭に浮かんだ「あなたのような優秀なひと」という言葉。
私が優秀ならこの仕事できるかも?
それに、今求人見る側やけど、このPCの裏側にいけるんや。「こんなに仕事あるよー」って。
立場が変わるんや。
あっち側に行きたい。

そう思って応募。
面接に行く途中、毎日ここ来そうやなっていう感覚があり、面接はとても話しやすく心が落ち着いていました。軽い心理テストみたいなものを受けて、帰るとき「受かってるな」という確信もありました。
テストを回収してくれたスタッフさんが「今度くるときは私服でいいよ」って声をかけてくれて。笑
なんかの間違いかと思ったんですが、後日談で面接後に採用が決まってたらしく、思わず匂わせちゃったらしいです。笑

1年もニート生活していて、残業したくないことや体調面に不安があることを伝えても採用してくれた会社。
ここで5年半ほど働きました。

初めは、ルールや知識を覚えることに必死でしたが、原稿を書くときは私のように仕事探しで悩んでいる人、自信がない人、目標がある人にバッチリ届いて、会社とのミスマッチが起きないように言葉選びに気をつけました。
この会社と縁がある人に届け
という念を込めて。

その結果、長期間応募のない会社さんに1人応募が来たり、一度の掲載で人を採用できその後数年掲載のない会社さんがでてきたり(採用された方が長く働いてくれているという証)、私のコピーを気に入ってくれて指名してくれた営業さんや会社さんが増えました。
みんなが口を揃えて言ってくれたのは「soraさんの原稿は必ずといっていいほど応募がくるし、的外れな人はこない。」と、そして原稿を読んだときに感動してくれる、効果があるからお客さんが横の繋がりに声をかけて紹介してくれる。と、、、嬉しい限りでした。

この会社で長く働けたことで、病気になったこと、前職をリストラのような形で辞めることになったこと、1年も休んだこと、求人を見つけた時にすぐに応募せず2社で違和感を感じておいたこと、全てに感謝できて、なるようになってて、そのための遠回りもあるんやな、と心の底から思えるようになりました。

今はネットでたくさん応募して、たくさん面接に行って、内定・不採用をたくさん頂いて、どこの会社に入ろうか吟味する時代ですが、繋がった方がいい縁と繋がってはいけない縁、そして、何が何でも繋がるべくして繋がる縁があります。

私は仕事探しのとき、「私に合う会社、私が身につけるべきものを持ってる会社、私の能力が生きる会社」と頭に浮かべながら求人を見ています。

そして入社してからは、嫌なこと、思ってたんと違うこと、逆に良いこともちゃんと揃ってるはずなので、「間違ったかな?」と思ったとしても、「いや、ここで何か起きるはずや。意味があるはず。辞めることになったとしても今じゃない。何かを身につけて、成し遂げてそれからや。」と思うようにしています。
※危険な場所からはすぐ逃げて下さい。

自分の人生の道を信じて

これから新しい生活が始まる人、そろそろ辞めたいと思ってる人、そろそろ働かなと思ってる人、みなさんそれぞれにストーリーがあり、イベントがあり、繋がる縁があります。
近い道もあれば遠回りの道もありますが、途中途中で収穫しながら歩いていけば、必ず自分の財産になっていきます。
繋がるべき縁に向かえるよう、頭に浮かべて心から願って下さい。

病気は現在も治療中ですが、4年以上続けた整腸剤は手放すことができました。

引き寄せとかアファメーションに近いものですが、別記事で書けたらと思います。

こんなに長い記事をここまで読んでくださり、ありがとうございます。

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