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20230929 人権って、マジョリティの勝手さに振り回されているんじゃない?

渡部さとるさんのYouTube。
ここのところ、ユージン・スミスの水俣を撮影したときにアシスタントをしていた石川武志さんのユージン・スミスについてのインタビュー動画がずっと上がっていたのだが、今回は石川さん自身の仕事について。

無知なもので、「ヒジュラ」という文化を知らなかった。
この動画の中で、サードジェンダーはどこの国にもあったという話。

「植民地化する際に、西洋の考え方でサードジェンダーを法律違反にして迫害していたのに、いざ最近ジェンダーフリーだのLGBTだのと西洋の人たちが言い出して、何を言ってるんだ?」
というお話には、思わず納得させられる。

それこそ、今の価値観が本当に正しいのかどうかなんて、時代が変わると変わっちゃうものなのだ。
そこのところを常に考えておかないと、ますますおかしな方向へいってしまうんじゃないだろうかという危惧を感じる。

マジョリティとマイノリティというのは、ほんのちょっとしたことで変わってしまう。
そうした経験がなくとも、自分ごととして考えられるか、周りの人のことも考えられるか。
それが、より良い社会が作られていくのかということのいちばん根幹になるんじゃないのかなぁと思う。

自分は、双極性障害という病気をした。
これが酷くなってきたときに、「自分のことはわかってもらえない」という恐怖を感じた。
それこそ、まさに双極。
他責と自責の酷い往復。
自分みたいな人間は、さっさと死んでしまってこの世からいなくなったほうがいいという考え方が頭の中を支配する。
本当に、絶望以外の何者でもない。

生きていくしかないんだけれど、絶望感を持って生きていくことほど辛いものはない。
誰にとっても穏やかに生きていくことのできる社会というものが実現してほしい。
それが、自分の中の理想でもある。
そんなことをこの短い動画の中で考えた。

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