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レコード針の交換

ビクターのレコードプレーヤMSL-501Bの針を注文していたのが届いた。

ものすごく小さなもので、慎重に交換する。
慎重にしているつもりでも、いつもミスを犯しがちなことが多いため、いつも以上に慎重に。

まず、このままでは針を交換することが出来ないので、カートリッジの向きを変えるためにアームの持ち手の所に付いているネジを外して、カートリッジが見えるように向きを変えた。

そして、付いている針を取り外す。
が、ネジが少しさび付いている感があり固くなっている。なかなか回らない。それでも、力尽くにならないように、変に力が入って配線がちぎれないように。

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付いていた針がこれ。
最後に針を買ったのは、おそらく30年くらい前のはず。地元にあった百貨店のレコード屋にレコードがまだ売っていた頃に購入して、親に交換してもらったのが最後のはずだから。
その針を見てみると、ネジで留まっていたところ周辺は、これが元の色なのかどうかわからない茶色っぽい色になっている。
そして、新品に交換。

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新しい針は、互換針。どうやらビクターのものは手に入らないっぽい。
古い方の針と比べると、きっちりと金属光沢がしっかりとしていることから、やっぱり古いのはさびていたのかもしれない。

さて、交換して試し聴き。

高音のざらつき感がきれいに消える。音が透き通った。
ゴダイゴのボーカル、タケカワユキヒデの高音がスコーんと抜ける。
Boobie Brothersのギターの解像度が、ものすごく上がる。
中島みゆきのファイトの終わり、エレキギターやストリングスの音色がものすごく気持ちよく伸びる。

3枚のレコードに共通していることは、ボーカルに霞が掛かったようなものが取れたこと。
そして、なおさらそれぞれのミュージシャンが奏でる音がはっきりとわかる。
針の交換の効果てきめん。

針の寿命は、付属している説明書を見ると200〜300時間とのこと。
という事は、だいたいアルバム1枚裏表を聞くと40〜50分。
約1時間として、毎日聴くと1年もたない。

今回購入した針は、定価が3300円だが購入価格は3750円。
まあ、消費税と送料を足し合わした金額としたら、こんなものなのだろう。
1枚のアルバムを裏表聴くと10円という事か。

でも、間違いなく豊かな時間が流れている。
もう、間違いなく良い音に浸れている。

古くて、新しいものを買った方が良かったのかもしれないけれど、レコードプレーヤーにある思い出も含めて修理して、本当に良かったと思っている。

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