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置いてけぼりの気持ちを現実とすり合わせる。

人間だもん。

仕事は好きだけど、仕事に気持ちが向く日もあれば、ちょっと今日はなんだかな・・と思う日もある。

先週の金曜日は、なんだかあまり気持ちが仕事に向かない日だった。

朝、今日は1時間休みでもとって早く帰ろうかな~、と考えていた。

やることはそれなりにあったけれど、それを片付けたら帰ろうかなと企んでいた。

同僚に「今日はなんだか、あまり仕事する気がしない~」とボソッと呟いたら、「そんな日もあるよね。今日金曜日だもん。」と言われ、少し心が軽くなった。

朝10時に担当の方の定期的な訪問があったので、とりあえずそれにでかけることにした。

自転車に乗ってご自宅までお伺いし、近況を聞き、今後のことなどをお話しした。その方のお家はとても散らかっていて、玄関までしか入れてもらえなかった。少し片づけることに対して意欲が落ちてきているようでお邪魔するたびに部屋が散らかってきている。ヘルパーさんを少し増やして掃除を手伝ってもらうことを提案したが、まだいいと断られた。秋で天候がいいから、最近はよく出かけている、とのこと。それで部屋の片づけまで手が回っていないと言っていた。出かけ先を聞いて、同じ市場に行っていることがわかり、その市場の野菜のことで話は盛り上がった。少しずつ寒くなってきているから、お風呂に入るとき、気を付けてね、など話してまたお風呂の話でも盛り上がり、色んな話を一通りして帰ることにした。

その日はとても天気のいい気持のよい日だった。

少し時間があったので、少し遠回りしていつもよりゆっくり自転車をこいで事務所まで戻ることにした。

まだ仕事全開モードにはならなかったので、途中コンビニに寄り、職場のみんなに配れそうなお菓子と飲み物を買って帰ることにした。

お菓子を買ったら少しやる気が出てきた。

そして事務所に帰りお菓子を配ると、「わーありがと~やったー!」ととても喜んでもらえたので、こちらまで楽しくなった。

そうこうしているうちに、色んな電話がかかってきたり、訪問の記録を書いたり、また午後に出かけたりしているうちに、気づいたら夕方になっていた。朝の気持ちもどこかへ消えていた。

金曜日は何かと夕方に向けてバタバタする。色んなことをしているうちに、結局1時間休もうと思った気持ちもすっかり忘れて、もう終業時間だった。

同僚に「朝、あんなにやる気がなかったのに、もう今日一日終わっちゃった。あの気持ちはどこに行ったんだろう。」と話したら、「本当だよね。そういうことよくあるよね。やらなきゃいけないことに追われたよね。金曜日は仕方ない。」と言われて、本当にそういうことがよくあるなあと思った。

振り返るとそういうことの積み重ねで日々は成り立っていることが多い。
やらなくてはいけないことに背中を押されて、それにより気持ちが上向きになりながら、日々が埋め尽くされて時間が経過することがよくある。

気乗りしない時に考えていたことやふわ~っとした気持ちは、やらなくてはいけないことや日々のTO DOリストによりかき消されてしまうことも多い。

本当はそういった時の気持ちの中に何か大切なことや大切な思いが隠れているのかもしれないのに、と思うことがある。

だから、急いでいる時ほど、忙しい時ほど、私は心落ち着かせるためにわざと自転車をゆっくりこいでみたり、遠回りをしてみることがよくある。
ゆっくり歩くこともそう。
そういうことで、置いてけぼりにされるかもしれない気持ちと現実をすり合わせようとしている。気持ちと自分の身体の感覚と実際の今の帳尻合わせをしている。

きっと「書く」こともその一部。

きちんと自分の「今、ここ」という気持ちに焦点を当て、自分と繋がるために行う行為であると思う。

これからの時期、年末に向けてますます慌ただしくなっていく。

気持ちとは裏腹に現実に押され、気持ちがさまようことがあるかもしれない。

だからこそ、気持ちと身体にズレのないように、気持ちが置いてけぼりにならないようにしたいなあと思っている。



今日も良い日をお過ごしください。

思いのほか長くなりました。

長文を読んでくださり、どうもありがとうございました。

そら




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