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スープがくれた優しい時間

「家庭料理の新デザイン・調理実習編」
に参加させていただきました。

有賀薫さんの「方程式」に従い3人でつくったスープは、未知との遭遇でした。


3人1組でチームを組む

私たちのチームは、
「料理上手な主夫」:とてもまめに料理をされている方、彩り命
「多忙な一人暮らしの女性」:お仕事が忙しくて自炊が難しい方
「元・栄養関係職の女性」:現在は事務職、普段は料理をさぼっている人
の組み合わせ。

全く異なる職業、家族構成、生活習慣をもつ3人からどんなスープが出来上がるのでしょうか?


有賀薫さんの「スープの方程式」

具材×だし×オイル×調味料=スープ」
に従って材料を選びます。

テーブルの上に用意された材料たち。
さて、何を使おう?
迷います。

その時、「多忙な一人暮らしの女性」から今日何食べましたか?の質問が。
朝食、昼食とは異なる味付けを選ぶことに(着眼点がさすがです)。

スープの材料が決まりました。

具1(野菜):キャベツ・トマト
具2(たんぱく質):ベーコン・油揚げ
だし:昆布かつおだし
オイル:ベーコンの油
調味料:味噌

「料理上手な主夫」いちおしのベーコン。
お味噌と合わせたことがありません。
どんな味になるのでしょう?


だしをとる

せっかくなので昆布と鰹節でだしをとることにしました。
(ふだんはさぼっています。)

有賀さんの時短アドバイスをうけ、鍋で煮出します。

周囲に漂うかつおの香り。
ざるで濾して、きれいな黄金色のだしが出来上がりました。


スープを作る

その後はお二人に頼りきり。

材料を切って。


調理して。


彩り鮮やかなお味噌スープが完成。

和食や洋食といったカテゴリーを超えた、いくらでも食べられそうな不思議なおいしさ。
私の選択肢の中からは、決して味わうことができなかったスープに出会うことができました。
お二人に感謝です。


それぞれのスープたち

こちらはごく一部です。
材料も味付けも、同じものはひとつもありませんでした。

一口味見させていただいたアサリのスープは、豊かなうまみがあふれていて。
「素材のおいしさ」とはこういうことだった、と感じさせられるものでした。


スープという存在

「スープの方程式」は難しくありません。
方程式に当てはめて、好きな材料を選んでつくる。
細かいレシピがなくても大丈夫。

料理教室で習ったけど再現できない、面倒くさくて家で作る気にならない、といったものとは別次元の存在。
料理経験の少ない方でもきっと実践できる方程式。
家庭の問題解決を助けるスープ。

好きな飲み物を飲みながら、料理の経験も生き方も異なる人たちが協力してスープを作って食べる。
そこには笑顔があふれていて、優しくてあたたかい空間でした。


有賀さんのスープと副菜

実習中、キッチンでずっと沈黙していた有賀さんのスープをしめにいただきました。

鶏団子は手作り。
丁寧にアクを取られているのがわかる透き通ったスープ。
ほっとする穏やかな味に安心感を覚えました。

手早くつくられたおかずたち。


余った食材から次々に生み出される副菜たち。

にんじんしりしりを食べた男性は「砂糖が入ってるの?」とおっしゃって。
「甘味はにんじんと卵のもの」と説明を受けてとても驚いていました。

調味料はほとんど加えず、素材の味を楽しむ。
足し算していかない味付け。

つい顆粒だし等を使ってしまうけれど、おいしい味つけをすることは本当はそんなに難しいことではないのかもしれません。
これからの自分の料理で実践したいと思いました。

幸せな優しい時間をありがとうございました。 


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