見出し画像

リモートできない現場から

ここ数日、新型コロナウイルス感染拡大を受けてリモートワークがひろがっています。震源地と言われている武漢への渡航経験がない医療機関勤務者の発症が判明しており、大変厳しい状況にあります。ネットでは政府や国家への批判を目にしますが、悲しくなったので個人的な気持ちを書きます。

リモートワークにできないお仕事もある

以前、医療・福祉・介護に関わるお仕事をしていました。あるとき、職場の人がノロウイルス感染で出勤できなくなり、しばらくお休みがとれなかったことを覚えています。知人の勤務していた病院では感染者の対応に追われていました。

診断するのも、医療行為や入院生活のお手伝いをするのも人です。部分的にロボットなどの導入が進んでいますが、患者さんとの接触をなくすことはできていません。命を預かる現場では、今この瞬間もたくさんの人たちが自身の感染の可能性がある中対応してくださっています。

差別や風評被害

調べていくと、一部で差別や風評被害が起こっているという情報を目にしました。具体的には、隔離施設として協力してくださった宿泊施設の関係者、医療従事者、中国に滞在されていた方へ対して行われているものです。

普通に生活していて感染された方や、現場で命をかけて対応してくださっている医療従事者や宿泊施設関係者に落ち度はないのではないでしょうか?

人間はよくわからないものに恐怖を抱きます。ですが、いたずらに恐れるのではなく、今できる対応をして(たとえば人ごみに行かない、体調が悪い時は仕事を休む、休ませる環境を作るなど)落ち着いて過ごすことが大事なのではないでしょうか。
感染経路が特定されていない以上、どんな人も明日は我が身かもしれません。目にした情報をそのまま受け取るのではなく、疑いをもって出どころを調べる、専門機関から正しい知識を得る、といった用心深さが必要です。

AI化への期待

そんな状況を見ていて、医療・福祉・介護の分野にもリモートワークが広がると良いなと思いました。

遠隔診療で対象者を診察し、自宅で実施可能な簡易検査キットを送付して判定を行う。データは即座に中央システムへ送信、短時間で対応が協議され自宅へロボットを派遣。医療行為や生活の介助に関わることを全て担う。これらはすべてリモートワークで完結。
映画みたいですが、いつかは現実のものになる日が来るかもしれない。それはなるべく早くできるといい。

医療・福祉・介護従事者のみなさん、いつもありがとうございます。現場のみなさん、感謝しかありません。早く状況が落ち着くことを願っています。

何かのお役に立てましたら幸いです。いただいたサポートはねこのおやつに使わせていただきます。