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「思ってるんやったら、やれ」 国境を超えるクリエイティブのインスピレーション【TTT.16】イベントレポート

国境を超えるクリエイティブのインスピレーション【TTT.16】に参加させていただきました。

登壇者は岸本高由さん。

早稲田大学卒。在学中から映画の助監督や、PCゲームのスタートアップに携わる。卒業後TYO、TYO Interactive DesignにてCMおよびデジタル広告のディレクターとして活動。2006年ロンドンに移住、デジタルプロダクションUNIT9でCreative Directorとして欧米のデジタル広告に広く関わる。2015年にシンガポールのブランディングエージェンシーにてECDを務めた後、2016年4月からTYOに復帰。取締役ExecutiveCreativeDirectorとして事業企画・海外戦略を担務。2017年7月から、AOI TYO Holdingsにて事業研究開発チーム Pathfinder を率いている。

国境を超えて活躍する岸本さん。
「creativeやdeveloperが海外で働くってどんなの?」
・岸本さんのお仕事
・日本と海外の働き方の違い
・海外へ行きたいと考えている人へ
について語られました。


岸本さんのお仕事

岸本さんはUNIT9で、クリエイティブチームのマネージャー、案件のディレクター、会社の経営戦略・ブランディングのお仕事をされていました。
社員50人の国籍は35か国。
様々な言語が飛び交っていたそうです。


日本とは異なる環境

一年で250プレゼン・50-60制作と多忙でしたが、9年在籍していて徹夜仕事はなんと3日のみ。
そのうち2日は日本のクライアントのお仕事。

なぜ徹夜せずに仕事ができるのか?
・手が速い(2秒で見積もりをだすフランス人)
・打ち合わせが短い(基本30分、1時間半などはやらない)
・打ち合わせに行かない
・予定の調整しない(googleカレンダーが知らないうちに勝手に埋められていくので、個人の予定はとにかく速く入れなければならない)
・G-Suitsフル活用
と、仕事の速さと効率化がすごい。

日本では文句を言われそうな「結婚していない人」のパートナーが体調を崩して「今日はリモートワークにする」ということが許されていた。
それはクライアントも同じで、「家の事情優先は根源」で「フラットな人間関係」と「カバーできる体制」があったそうです。

さらに、仕事に来てから帰るまでの集中力は「日本人の3倍はある」と感じたこと。
仕事の合間にtwitterやSNSを見るようなとはせず、集中して働く。
ワークライフバランスは「社会が作るのではなく個人が作るもの」とおっしゃっていました。

また、岸本さん自身も法律家を入れて契約書を全部作り替えました。
納期や金額が読めない不透明だったものをフェアにするため、請求を2段階に分けクライアントとコミュニーケーションをはかったことでうまくいくようになったそうです。

得意な人に任せる、無駄を省く、個人が働き方を選ぶことができる環境、問題を感じることは作り変えていくことがポイントだと感じました。

海外で働きたいと考えている人へ

【ビザ】
「必要な情報は政府のWEBなどで確認!目当ての会社の求人情報を熟読!」

【英語】
「事前準備も必要だけど、現地行ってから学ぶのがおススメ、語学学校で友達もできる!絆もできる。(留学経験はなく英語は観光程度だった)」

【心構え】
「言語なしでも伝わるスキルを身につけること(絵を描くことでコミュニケーションが取れた)」
「人間を好きになること(言葉ができようができまいが、笑顔であいさつされたら笑顔で返す)」

【今、自分は向いていないと思ってる人へ】
「座禅でも組んで考えてください。」
「向いてない人はいない。」

【大切なこと】
「ちょっとした常識の違いに腹を立てないこと。
素直に受け止めること。
オープンマインドが大切。
さみしがり屋は向いている。
さみしいオーラを出していると誰か発見してくれる。
人のことを想像する人は向いている。」


岸本語録

背中を押された人がきっといるはず。

「いってみたい。」
「やってみたい。」
「英語やってみたい。」

思ってるんやったら、やれ。


読後感をどんなものにしたいか考えて作るとcreativeは国境を越える

なに人でも泣いたり笑ったりする。
泣いたり笑ったりする感情は同じ。
全世界共通。

普遍的なもの。



あの時楽しかったなって言ってもなんで楽しかったか説明できない。

あの飲み会楽しかったなって言ってもなんで楽しかったか覚えてない。

楽しかった飲み会を一緒に過ごしたあいつにはもう一回会いたいなと思う。


人種も、言語も、生まれた国も違う、たくさんの人たちと関わってきた岸本さんの言葉。
厳しさの中にも絶妙な笑いが散りばめられ、岸本さんの温かさを感じました。


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