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初任給のそのあとに

日経COMEMO#かわる初任給 より。

正当な評価

大企業が新入社員の初任給に差をつける取り組みを始めるそうです。

人工知能(AI)などの先端領域で高い能力を持つ人材は、入社時点で年間給与を最大2割増しとする、という内容です。

優秀な人が正当に評価されるのはとても良いことだと思います。
でも少し気になりました。

技術革新の高速化

技術革新は高速化しています。
入社後ほどなくして、評価された能力と異なる新しい技術に置き換わってしまったらどうなるのでしょうか?

うさぎとかめのかめ

成長が速い人と、大器晩成型の人がいます。
能力があっても、慣れるまで力を発揮できない人もいます。

初任給で差をつけるのはうさぎを評価しているように感じます。

入社後でも、同程度のインパクトを持って正当に評価を受けられる人事評価システムであれば、歩みがゆっくりなかめのモチベーションにつながるのではないでしょうか。

就職のための学生生活

大学(または高校等の教育機関)が「就職するための能力を磨く場所」になってしまわないでしょうか?

短距離走で社会に出てから「仕事のためだけではない学び」の大切さに気付きました。

その時にしかできないことや、いけない場所があります。
異なる文化や人に触れ、景色を味わい、考え、動き、熱中することは人生の糧となり人間の深みを増します。

最短距離で走ることもよいけれど、学生の方にはたくさんの経験をしてほしいと思います。

初任給の「そのあと」が大切だと思いました。


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