1日目：産声の話

2023年7月19日水曜日
2023年が終わるまであと165日
天気：晴れと夕立、昨日に比べれば涼しい
今日の生き方について：忙殺される青年
食事について：たこ焼き日和
今日の健康状態：けんこうでしかない

1日目：産声の話

　産まれたときの声。今、生きている人なら誰もが上げたのではないか。言葉ではなく声を。当然なことだけど、私ははっとした。私が初めて発した言葉は何だったんだろう。私の産声は、どんな声で、どんなことを訴えていたんだろう。

　産まれたことを覚えている人がいる。私の知り合いは、3歳くらいまで生まれてくるまでのころを覚えていて、話していたらしい。「どこから来たの？」という質問に「まっしろでふわふわしたところ」と答えたらしいのだ。実に神秘的なものだ。信じるか信じないかはともかく、信じたいと思うのが私の意見である。というか悪魔の証明だから審議はどうでもいい。「なんかいいじゃん」で事足りる世界だと思う。まあ、それを理由に宗教やら壺やら売り始めるのはゴミみたいなもんだと思うが。

　いつか。そう、いつの日か。その声を聞く瞬間が、私にも訪れるだろうか。きっと待ち望んでいて、必死に無事を祈りながら、その瞬間が来たら安堵するような人でありたい。そして数ヶ月後、数年後に、「どこから来たの？」と尋ねてみたい。