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空通信vol.51_【姫路の大学生が送る】姫路の魅力発信インタビューVol.11【ホサンナ】

こんにちは!
インターンの宮下です!
今回は実は私が今もアルバイトとして在籍している『パブリックハウスHosanna』のマスターにインタビューしてきました!
ドリンク70種類以上で充実しており、お酒に詳しいマスターや店長さんがいらっしゃいます。お世辞抜きで料理もドリンクも美味しいです!

お酒をよく知らない方でも好みを聞いてくださり、おすすめを紹介してくださるのでお酒が苦手だったり、ビールといった特定のお酒が飲めない人も自分に合ったお酒を見つけてもらえるかもしれませんね!
現在は緊急事態宣言中でお店はお休みですが、またお店が開いたら行ってみてください!
もしかしたら僕に会えるかも?

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イギリスで発展した、酒場のことです。
日本の居酒屋のもっとお客さん同士で話したりするようなお店ですね。
イギリス国内に4万7000軒あるとされ、カウンター席や椅子席を設け、主にビールで他にもさまざまなお酒を提供しています。
成人男性が主なお客さんだが、大きいお店であればキッズルームもあったりと生活の一部になっています。

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名称未設定のデザイン

※マスターとはお店のオーナーのこと
名前:福本卓弘(フクモトタクヒロ)
年齢:53歳
出身:姫路
経歴:亜細亜大学出身
趣味:釣り・カメラ

趣味の釣りについては、以前いらっしゃった店長さんと会うたびに、一言目は「最近どんなん釣っとんや」と声をかけるほどお好きで、姫路の港に何度も行かれているそうです。
学生時代はアメフトとバイトに熱中されており、大学は単位がギリギリになりながら卒業されたとのことでした。
就職先では、高学歴の人たちがひしめいている中、4年間アメフトで頑張ってきた経験を認めていただき、採用していただけたそうです。

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東京の大学を卒業後、積水ハウスに入社しましたが、姫路に配属になり、同期が売っている中、マスターは一番最後に売れ悔しい思いをしたのですが、一度売れるとコツをつかみどんどん売れるようになっていきました。
給料も売った分だけ上がっていきますが、どんどん自分の時間は削られていき、働いている時間は朝の8時から午前1時過ぎまでで、車の中で寝るということも多々あるほどでした。

そんな日常でしたが給料は増えていっていたので、2年目に夢だったスポーツカーを購入できました。
が、10日後に事故で壁に衝突してしまい、廃車。

この結果借金だけが残ってしまいました。

ですがこのショックな出来事で新しい発見もありました。
「どれだけお金を稼いで良いものを買ったとしてもそれだけだ。それならやりたいことをやっていこう!」

ここで子供の頃”カサブランカ”という映画をみて、pubが気になったことを思い出し、酒場の経営者を志します。

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酒場をオープンするにしても、車の借金が残っているので完済するために、がむしゃらに働き結果、関西の同期の中で一番に!

やめることにはなりましたがマスターには、一つ気がかりなことがありました。

家業が鐵工所だったのです。
継がなければならないが一度「社長」であるお父さんに鐵工所をやった理由を聞いてみました。

マスター「なんで鐵工所やろうと思ったんや?」
お父さん「機械触るのが好きやからや」
マスター「俺は酒場をやってみたいんや。。」
お父さん「好きなことをやったらええ」

この一言で決心がつきます。

そこでとりあえず現地に行ってみて知ることが大事だと思い、ロンドンに向かいました。
現地について酒場を見て回り、色々な経験をしました。

・ジュークボックスにお金を入れると、みんなで盛り上がり、ビリヤードをみんなで楽しむ
・常連のおじさんがおり日常を感じる
・どこの街も常連がおり、パブが生活の一部になっている
・ガブガブお酒を飲むのではなく1杯をゆっくり飲む

「こんなお店をやってみたい!」
「こんな空間を提供したい!」

こんな思いの中ふと、東京のことを思い出しました。
「みんな生活を死んだ目で送っていた」
かつて自分がそうだったように。

イギリスにはそんな人はいない。

この違いはパブなのではないか?
日本にもパブを作ればみんなイギリスのように生き生きとした目をして生活できるのではないかと思いました。

そんな気持ちの中、オランダ、ベルギー、ドイツ、フランスと周り日本に帰ってきました。

「酒場をやるにしても俺はパブを作りたい!」

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お酒は好きだが、お酒が作れない。
そこで姫路で有名なトキオクラブで修行することに。

続けていると、社員が抜けるために、カウンターとテーブルで25席くらいの店を任されるようになりました。
ここで下積みを行い、知識も社員の中で一番になるまでになりました。

「そろそろ自分の店を持つためにお金をためたい」

そこでお店をやめ、トラックの運転手になり1日7往復するほどのハードな仕事だったのですが、土日も引っ越しの手伝いも行い、2年でバーを開店できるほど貯めることに成功しました。

ここから酒場の経営者としての道を進んでいきます。

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6畳のショットバーから始めます。
そのお店はまだ「パブらしきもの」でした。
ここではパブの代表とも言える、「ギネスビール」を仕入れていたのですが、姫路の人には全く受けていませんでした。

ですが急に売れ出す機会ができます。
2002年のW杯でイングランドが淡路島で合宿を行い、イギリス人が姫路や神戸に来て、かなり飲むようになり、期間中は2樽や3樽出るほどでした。
またギネスビールを飲む映像がTVにも出てどんどんお客さんが来て、当時120万円ほどするプラズマテレビをお店に置いて、パブリックビューイングを行っていました。
どんどん人気になり、新聞社がいつも取材にくるくらいだったそうです。

ここではどんどん売り上げをあげていったのですが、マスターはこれで満足ではなく、
「もっと本格的なパブをやりたい」

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現在は3階までお店になっている建物ですが、もともとこの建物は「のんじゃり屋」というお店さんが入っており、ここのオーナーさんが建物を持っていたのです。

ですがマスターは中身をこだわって改装しなければ、理想であるイギリスのパブには近づけないという思いからオーナーさんにお願いをしましたがオーナーさんは譲る気はなかったのです。

ですが諦めきれなく購入する金額を持った状態でお願いしたいと思い、銀行に融資をお願いしたのですが、できず。
そこで積水ハウス時代の経験を使い、建物を歩いて測量し、何十枚もレイアウトを考えて、プレゼン資料を何度も何度も作成し、何度もしつこくいろんな銀行を回って説明したところ、たまたま担当になった銀行員さんが、酒場が好きで、マスターの「パブで姫路の街を元気にしたい」という思いに感動して、上司の方を呼んで来てくれたのです!

結果、融資を得れ、もう一度オーナーに「建物を売ってくれ」とお願いしに行きましたが、オーナーの思いは変わらず、返事はNOでした。

ですがオーナーの奥さんがはキリスト教のカトリック教会で何度かボランティアを一緒のグループで行い話したことがあり、後押しをしてくれ、購入に至りました。

ここでやっと現在のホサンナの場所を得ることができましたが、まだしなければならないことがあります。
内装です。

ただイギリスのような凝った内装をできる企業さんがいなかったのです。
そこで一社だけ見つかり、長野県のアンティーク家具を作る業者さんだったのです。
一度お店を見ていただくと、「建物の歴史」「角地」「柱」この3点が特徴的で面白いといっていただき、姫路まで出張してくれることになったのです。

ですが費用が3階全て改装できるほどなかったので、とりあえず1階のみ行いオープンしました。
オープンしてからは昔からのお客さんが来てくれ、大盛況だったそうです。
それから2年後に2階3階の改装は行いました。

こんな色々な出来事があり、今のホサンナが出来ました。

マスターは「イギリスのパブを姫路に」という初心を忘れることなくもう26年やってこられました。

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マスターはこうおっしゃられていました。
「パブにくることで、人生の豊かさに少しでも貢献していきたい」

今はお店を開けることが難しい時期なので、遠方の方でもpubを感じてもらえるような取り組みをしていきたいと思っていらっしゃいます。

現在はネットでお酒セミナーなどを行い、料理やお酒も通販で届けれるようになればいいなということでした。

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僕は一度ホサンナに入社する際にさらっとこの話を聞いたことがありましたが、改めて聞かせていただいて、マスターはこんな熱い思いを持って運営されているんだと気付かされました。
僕もまだ在籍している身なのでこれからも何か一つでもホサンナの一員として、PUBの雰囲気を作ることができたらいいなと思います。

◆◇◆◇◆店舗情報◆◇◆◇◆◇
店名:ホサンナ ~Public House HOSANNA~
所在地:〒670-0903 兵庫県姫路市立町9
営業時間:17:30〜23:00(緊急事態宣言で変更があります)
定休日:月曜日
電話:079-288-3299
HP:https://pub-hosanna.com/
Instagram:hosanna_north

投稿者:宮下【姫路でインターン奮闘中】 
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