セイジ

日々の気づきを書いていきます。ぼやっとした気持ちを、解像度高く。本と音楽があれば生きて…

セイジ

日々の気づきを書いていきます。ぼやっとした気持ちを、解像度高く。本と音楽があれば生きていけます◎

最近の記事

自分がいなくても回る会社で、もう少しだけ回ろうと思った。

「ああ、これはもうダメかもしれんなぁ」 そう思って、有給を急遽取った日があった。 有給を取らせて欲しい旨をなんとかメッセージで上司に送り、鉛のように重い体を引きずりながら、ベッドに寝転んだ。 「もう、このまま辞めてもいいかもなぁ」 これまで何度か頭のなかで浮かんだことはあっても、決して口にはしなかった言葉。 それを自然と口にしていた。 口にしたら現実味を帯びるのが怖くて。 だからこそ、口にしなかったのに。 それだけ自分の精神状態が限界に近づいていることを理解しな

    • 厳しい世の中で、優しさを数える

      言葉の暴力でガツンとやられた瞬間は、自己肯定感を守っている砦が簡単に破られる。 決壊だ。 そんな瞬間は決まって呼吸が浅くなって、少しだけ涙が出そうになる。 そういう日があった。 社会人をしていると、「世の中は優しいもの」というよりも、「世の中は厳しいもの」と教わることが多い気がしている。 ただ、教わる厳しさの種類もたくさんあって。 仕事がうまくいかない厳しさもあれば、言葉の暴力で傷つけられるような厳しさもある。 前者はまだ良い。 改善点を自分なりに探していけば

      • 嬉しい気持ちにさせる。そこに理由はいらない

        『このチラシから注文すればピザが安くなります!!』 『今だけ入会手数料無料です!痩せるならいま!』 ピザに興味はないし、ジムも通っているから間に合っている。 決して僕に向けられたメッセージではない。 マンションの郵便受けには、行き先を間違えているチラシがたくさん入っているものだ。 「おや?」 行き先不明なチラシで溢れた郵便受けで、僕だけに向けられたハガキを見つけたのは、仕事終わりのことだった。 ♢ 自宅に戻ってハガキを改めて確認すると、この前お願いした引越し屋さ

        • 生きづらい世の中で。美意識の重要性

          「これで本当に良かったのだろうか」 「この人の言っていることって正しいのだろうか」 生きていれば、判断に迷うことが多々ある。 仕事においても、暮らしにおいても、恋愛においても。 基本的には常識やマニュアルに従えばいいだろう。 でも、常識は人それぞれ違うし、マニュアルは通用しないときのほうが多い。 だから判断に迷ったとき、僕は美意識に従うようにしている。 美意識とは辞書で美意識を調べてみると、以下のように記載されていた。 字面だけをみると、美意識は美術や建築などの

        自分がいなくても回る会社で、もう少しだけ回ろうと思った。

          なんでもない日にプレゼントしたら……。

          「なにか渡したいな」 なにがきっかけか分からないけれど、翌週東京から遊びに来る友人二人にプレゼントをしたくなった。 誕生日でもなければ、最近結婚したわけでもない。 そんな思いが芽生えたのは生まれて初めてで、「さて、どうしたものか」と考える日々が始まった。 ♢ 恥ずかしながらプレゼントをするときは、事前に聞いた”答え”を渡すか、絶対に間違いないものを渡すことが多かった。 「あのブランドの、あのカバンが欲しい」と事前に彼女から答えを聞いて、そっくりそのままを。 「い

          なんでもない日にプレゼントしたら……。

          繊細で傷つきやすい。そんな自分が今は好き。

          「もっと図太く生きたら楽になれるのに」 何度も言われてきた言葉だ。 相手からしたらなんでもない言葉を、”なにかある言葉”としてしまう自分が嫌いだった。 「繊細だね」 これも、何度も言われてきた言葉だ。 繊細で、傷つきやすくて、それでも人が好きで。 そんな自分の性格にどう折り合いをつければ良いのかわからないまま、日々を過ごしていた。 ある本には、 『人のことを気にしたってしょうがないのだから、自分の納得のいく生き方をするしかない』 と書かれていた。 ある人は、 『

          繊細で傷つきやすい。そんな自分が今は好き。

          Q10を愛したように、世界を愛せよ。

          この言葉を聞いて、すぐにピンと来た人と握手をしたい。 いや、ハグくらいしたい。 どんな内容かは覚えていないけど、「なんか良かったよな。あれ。」とふと思い出してしまうドラマや映画がある。 寒い夜の帰り道。 満員電車で息苦しさを感じたとき。 大好きな人と美味しいご飯を食べて笑い合ったとき。 そんなときに一瞬頭をよぎる作品が、生きていれば一つや二つはあると思う。 僕にとって『Q10(キュート)』はそんな作品だ。 リアルタイムで観たときの僕は中学2年生で、青春とか、愛とか、

          Q10を愛したように、世界を愛せよ。

          1月20日。King Gnuは俺だけのものになった

          ライブが始まる前の雰囲気が好きだ。 スモークでいっぱいに満たされた空間には、同じくらいの期待とワクワクが詰まっている。 会場内の雰囲気をパシャリと撮ってインスタのストーリーに投稿している人も、 「なんの曲が1番好き?」「何が聴けたらうれしい?」と話し合っている人たちも、 目的はみんな一緒なわけで。 きっとみんな、カレンダーの1月20日は輝いて見えただろうし、そこをモチベーションにしていただろう。 バンテリンドーム(いつまにか名古屋ドームから名前変わっていた)で開催され

          1月20日。King Gnuは俺だけのものになった

          親父を理解するのに26年かかった

          「あなたは自分の父親を恐れていますね?」と言われた瞬間、目の前の占い師を信じてしまった。 高校生のころ、「よく当たる占いがあるらしいから行こう」と母親に誘われ、占いに行ったことがある。 「こちとら思春期だぞ、そんなものについていくか」と思ったが、「いつ結婚するかもわかるらしい」と思春期を理解している母上の言葉に釣られたのだ。 そりゃ、いつ結婚するかは知りたいじゃん。 ちなみに僕はまったく占いを信じないタイプだ。 めざましテレビの占いで12位だったのにも関わらず、第一志

          親父を理解するのに26年かかった