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コメンタリーから魅る『エクソシスト』

あらすじ:イラクの遺跡調査中、メリン神父が悪霊パズズの像を見つけ、近いうちに悪霊と対峙することを悟る。ワシントンのジョージタウン、女優として活躍するクリスは娘のリーガンがウィジャボード(日本で言うコックリさん)で遊び始めた頃から徐々に彼女の様子が変わっていく。日に日に彼女の風貌が変化する姿をみてクリスは悪魔的なものが原因だと気付く。友人である神父に頼み、カラス神父を紹介されたクリスは悪魔祓いを依頼する。彼は、メリン神父と共に壮絶な悪魔祓いに挑む。

コメンタリー:ウィリアム・フリードキン監督

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オリジナル版はイラクのモースルで始まります。1972年か73年に現地でロケしたもので午前10時半で気温が54度になるので撮影を一時中止。午後7時までテントに避難しても まだ4時間は日が出ているので撮影できます。イラクのオープニングは作品に内在する神話を感じさせます。このオープニングに対しては疑問を抱く人がかなりいました。確かに異質なシーンですが重要な伏線です。考古学者でもあるメリン神父が古代の遺跡においていくつかの品物を土の中から発掘し、不吉な前兆を感じるのです。彼は再び悪魔と対決せねばならぬことに気づきます。

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