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カズ・ヒロ

特殊メイクアップアーティスト、現代美術家

主な作品

特殊効果
メン・イン・ブラック (1997)
ディアボロス/悪魔の扉 (1997)
ナッティ・プロフェッサー2 クランプ家の面々 (2000)
メン・イン・ブラック(2002)
地獄の変異 (2005)

メイクアップ
スウィートホーム(1989)
八月の狂詩曲(1991)
ミンボーの女(1992)
Critical Care(1997)
エディ&マーティンの逃走人生 (1999)
ワイルド・ワイルド・ウエスト (1999)
グリンチ (2000)
PLANET OF THE APES/猿の惑星 (2001)
メン・イン・ブラック2  (2002)
ザ・リング (2002)
ホーンテッドマンション (2003)
ヘルボーイ (2003)
ザ・リング2 (2005)
もしも昨日が選べたら (2006)
マッド・ファット・ワイフ  (2007)
チャックとラリー おかしな偽装結婚!? (2007)
魔法にかけられて (2007)
トロピック・サンダー/史上最低の作戦  (2008)
ベンジャミン・バトン 数奇な人生 (2008)
天使と悪魔 (2009)
G.I.ジョー  (2009)
ソルト  (2010)
LOOPER/ルーパー  (2012)
ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男 (2017)
スキャンダル (2019)

カズ・ヒロさんを知ったのは、6年前のNHKのドキュメンタリー番組でした。それ以来、私は現代美術家として活動しているカズ・ヒロさんの作品が好きになってしまったのです。先日、再放送でカズ・ヒロさんのドキュメンタリーを鑑賞。このドキュメンタリーを鑑賞して、カズ・ヒロさんは素晴らしい特殊メイクアップアーティストであり、現代美術家の巨匠だと再認識させられました。

シャーリーズ・セロン:カズは人間が大好きで人の顔と感情的につながっています

ゲーリー・オールドマン:カズは顔の表面だけではなく中の魂まで見ようとしているようです

ジョセフ・ゴードン=レヴィット:ディーテールへのこだわりは驚異的ですが、人の心に寄り添った物作りをします

ポール・マッカーシー(現代美術家):カズは全く妥協しません。彼の作品を見れば それ以上に完璧に仕上げようがないことがわかります

と賞賛されるカズ・ヒロさん。

今回は20代のときと、亡くなる直前の60代のときのオードリー・ヘップバーンのポートレートを作る過程に密着。

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20代のオードリーは儚げな美しさがみえます。そして60代のオードリーは全てを包み込むような笑顔と人生を生きぬいた達観した姿がみえます。このオードリー・ヘップバーンの姿は、見た人それぞれ感想は違うと思います。このポートレートを見たお客とシャーリーズ・セロンは下記のような感想を述べています。

ヘップバーン本人に会えた気分です。横からビデオを撮って正面に戻ったとき一瞬 生きているかと思いました

2つの年代の彼女の存在を感じられるんです。歳をとった方の微笑みは周りを包み込むようで優しさと何かを表しています

予想外の表情に興味をそそられました。彼女の目の奥に思考が垣間見えます。写真では美しさにまず目がいきますが、この作品では彼女の魂や感情にも触れられます。魅惑的な気分を捉えてます

カズ・ヒロさんのポートレートをみたときのシャーリーズ・セロンとカズさんとの対話

セロン:あの顎のほんの些細なラインが本当に美しいわ。

カズ:ありがとう。見る人の背の高さや見る距離や角度によって見え方が違うはずです。だからいろんな側面を入れてあるんです

セロン:なるほどそういうことなのね

カズ:見ている人の感情が像に反映されて戻ってくる感じになるんです。その様子を見るのが僕の楽しみでもあります

セロン:歳をとった方の像をついつい長く見ちゃうのは なぜかしらと考えていたんだけど、彼女が体験した人生を感じられるからなのでしょうね。

そして、カズ・ヒロさんの作品を見たときのシャーリーズ・セロンの感想

若い方はとても美しいのですが つい歳をとった方を見てしまうんです。それはカズが彼女の過ごした人生を注ぎ込んだからでしょう。若い方にはそれが無い代わりに将来への期待が感じられます。歳をとった方には人生が刻まれていて目を奪われるんでしょうね

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カズ・ヒロさんが師匠であるディック・スミスさんのポートレートを80歳の誕生日にサプライズプレゼントで渡したときに、泣きながら「なんて美しいんだ」「私には作れない」と繰り返して感動している姿をみたことをきっかけに現代美術家に転身したカズ・ヒロさん。いつか日本に凱旋して美術展を開催してほしい。そのときは何度も足を運んでカズ・ヒロさんの生み出す世界に触れたいです。

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日々観た映画の感想を綴っております。お勧めの作品のみ紹介していこうと思っております。