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コメンタリーから魅る『スターウォーズ エピソードⅣ/新たなる希望』

あらすじ:遠い昔、はるか彼方の銀河系で…。砂漠の惑星タトゥイーンでルークは、長年隠れ住んでいたオビ=ワン・ケノービと出会い反乱軍の戦いに加わることを決意する。ダース・ベイダー率いる帝国軍に捕らわれたレイア姫を救出するため、オビ=ワンは若きルークをジェダイへ導いていく

コメンタリー:ジョージ・ルーカス、キャリー・フィッシャー、ベン・バート、デニス・ミューレン

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ルーカス:監督と脚本のジョージ・ルーカスです “遠い昔 はるかかなたの銀河系で” 作った映画です

バート:ロボットなどの声を作ったベン・バートです

フィッシャー:キャリー・フィッシャーです

ミューレン:視覚効果を監修したデニス・ミューレンです 本作では第2カメラマンでクレジットされました

ルーカス:副題『新たなる希望』は初公開時にはなかった 観客が混乱するからとつけさせてもらえなかった。当初の劇場公開版ではこの部分を削除したが、映画のヒットを受け元に戻した ビデオ発売時には3作全部に章の見出しをつけた

ミューレン:冒頭の文字は黒い紙を切り抜き、その上をカメラを移動させて撮った 幅60 長さ180センチほどの大きさだった。1990年まで特殊効果には実際の模型を使っていた 模型を作り カメラの前に置き照明を当てる。カメラはコンピューター制御でゆっくり動かしながら模型を低速度撮影する それを通常速度で映写すれば動きが速くなる。この文字部分は3時間かけて2~3パターンを撮影した 様々な言語のバージョンもある

ルーカス:最初に考えたのは、昔 よく映画館で上映された連続活劇のようなエピソード単位の映画だ 映画館では毎週土曜に新しいエピソードで上映された。いつも いいところで終わるので必ず続きが見たくなる 現在のテレビのようだ 書き進むうちに物語は壮大で長編になった。調査と執筆で2年かけた 神話やそのモチーフなどのリサーチを行い、書き終えた脚本は200ページもあった すべてを1本の映画にするにはあまりに複雑で長すぎた。そこで物語を章に分け、第1章だけを取り出して映画化することにした 残りの部分は棚上げにして本作の製作を始めたんだ。脚本執筆に1年以上かけたからには残りも無駄にせず映画化すると誓った 第1章は登場人物の紹介が中心だからね デス・スターは全シリーズの最後に出てくるはずだったが、本作を盛り上げるため登場を早めた。しかしベイダーの身の上や彼とルークの関係は1本の映画では語りつくせなかった

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