宅配ロボットは電気羊の夢を見るか?
さあ、月曜日だ。
月曜日はボクの得意分野の物流について書く日だ。
今日は宅配ロボットについて書いていこうと思っている。
佐川急便のニュースリリース
ニュースリリース自体は2023年の12月だったが、4月に入って日経が取り上げたことでボクも目にすることになったニュースだが…
佐川急便がAIを搭載した荷積みロボットの実証実験を行うそうだ。
プロジェクト自体は去年の12月からスタートしているようだが、実証実験は今年の8月からスタートする(と日経に書いてあった)。この写真を見る感じだと、ベルトコンベアをにゅーっとトラックに荷室の中に差し込んで、そのベルトコンベアの先端にロボットアームが付いていて、そのアームが荷物を(おそらく空気圧で吸い付けて)順番に積み上げていく仕組みのようだ。この写真でいうと、奥側が運転席で、奥から順に積み上げていき、その時にAIがサイズや重量を判断して、隙間なく、重いものは下に、軽いものは上に積んでいくものと思われる。
これぽっちの情報だと何とも言えないが…
なんとなく宅配車両に使えるようになるのはまだ先のような気がしていて、まずは幹線輸送の大型トラックからスタートするのではないだろうか。だって、この感じだと、奥から手前方向にしか積んで行けないもんな。
宅配ロボットはどうなっているのか
そういえば、宅配ロボット業界はどうなってるんだろう。
パッと検索してみると、目につくのは経産省がちょうど1年前にリリースしている「2023年4月からロボットが公道を走行します!」というニュース。
10年前だと(ボクの知る限り)日本ではZMPさんくらいしか宅配ロボットに取り組んでいらっしゃらなかったと思うが、現在は(公道に出ることが可能なレベルのロボットが)8社もあるんだなという印象だ。しかも、楽天とかHONDAとかPanasonicとかの大手も参入してきている。大手の参入は行政を巻き込んでスピードアップさせることができるので、やはりここ数年でグッと実用に近づいてきたように見える。
とはいえ、現在の宅配ロボットはどの会社のものも運用方法は同じで、お届け先の近くの路上までロボットが自走していき、ロボットが停車したらエンドユーザーが自分で商品を取りにいかなければならない。宅配ボックスと同じように思えるが、配達に来たロボットを何時間も路上に放置しておくわけにはいかないので、エンドユーザーは配送時間を指定して、オンタイムで引き取らなければならなくなる。
エンドユーザーは魅力を感じるのか
そうなると「置き配」の方が楽だ。
もしくは(好きな時に取りに行ける)宅配ボックスの方が、エンドユーザーは気兼ねなく使うことができると感じるだろう。
…そういう意味ではピザのロボット配送はニーズに合っていると思う。
宅配ピザを熱々の内に受け取りたいとエンドユーザーも思っているからだ。これならボクも使ってみたいと思う。(ただし、これが自宅の前に来たら、ちょっと恥ずかしいような気もしているが…)
Amazonは予想外の方向に進んでた
そういえば、Amazonはどうなってんだ?と思って調べてみた。
以前、6輪の自動配送ロボット(Scout)の話題など出ていたが、2022年にテストを中止するという発表があった。広報は「顧客のニーズに合ってない」というコメントを出したようだが、さもありなんというところか。
しかし、もうちょっと深堀してみると予想外のニュースが出てきた。
二足歩行のヒト型ロボットだ。
そりゃ、こっちのほうがAmazonっぽいよな。
二足歩行のロボットが商品を玄関前に置き配したり、マンションのオートロックを開錠して、エレベーターに乗ってドア前に置いて帰る…。
そういう未来も近いような気がしている。
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