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「7つの習慣」を読み解く- ⑤ロードマップよりコンパスを用意せよ

さあ、土曜日だ。
土曜日のテーマは「個人の成長」だ。人が成長するために役に立つ情報や書籍をピックアップしていこうと思っている。

現在はスティーブン・R・コヴィーの「7つの習慣」を読み進めながら、そこにボクの思考やエッセンスを加えながら解説している。
ご興味おありの方はお付き合いいただけると幸いだ。


(反対意見があるかもしれないが…)ボクは、この「7つの習慣」で一貫して発せられているメッセージは「パラダイムシフト(固定化した概念や価値観が大きく変わること)」だと思っている。そして、これから出てくる「7つ」の習慣のベースになるのが「主体性(proactive: 将来のことを見通して、自分から進んで行動すること)」だ。

注意深く読まなければ…

この本の中には数字がよく出てくるな…
これらの数字が様々な単元や順序や選択肢を指している。

ボクは割と本をななめ読みしてしまう傾向があるので、この本に関しては注意深く読んでいかなければならない。サラッと読み流してしまうと、さっぱりわからなくなってしまう…

さてと…、今どこにいるんだ?
先週まで「第1の習慣」が主体的(proactive)であることを書いていた。
今週は「第2の習慣」のページに進んでいる。
「第2の習慣」のテーマは「終わりを思い描くことから始める」であり、その習慣は「すべてのものは二度作られる」という原則に基づいていて、第一の創造は知的創造で、第二の創造は物的創造だ…

重要なのはビジョンだ

ややこしいのよ。
やっぱり、ここは一旦整理すべきだ。

まず、自分の人生において何を達成したいのかを考える。これが知的創造だ。そして、その達成したいものに向かって進んでいくためのアクションを起こす。それが物的創造であり、言い換えれば環境整備だ。

ボクの仕事のひとつは、中小企業の事業計画を読むことなのだが、場合によってはその事業計画に対するアドバイスをする。その中で「この会社は優秀だな」と感じるのは、やはりMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)が明確になっていて、それが体系立てて書かれている事業計画書に出会ったときだ。*参考までに書いておくが、そういう事業計画書を書いている人が、必ずしもビジネススクールなどに通っているわけではない。質問してみると、どちらかと言うと読書家な人である場合が多い。

コヴィーは、この第2章の中で「私たちに必要なのは、はっきりとしたビジョン、明確な目的地である。」と説いている。

そう「ビジョン」だよ。
ビジョンとは「理念」とか「あり方・考え方」(何を為すのか)を指す。ちなみに、ミッションは「存在意義」や「使命」(なぜそれを為すのか)を指すので、こっちを目的地に置いてもいいだろう。

ロードマップよりコンパス

コヴィーは「目的地に到達するためには、ロードマップよりもコンパス(方向を示す原則)が要る。」と説いている。今通っている道路が(いや、往々にして「今切り拓いているけもの道」が)どこなのかがマップ上でわかっても、それはあまり意味がない。そこが通れるかどうか、そこをなんとか通り抜けた先の地形がどうなっているのかは、その場その場で判断して解決していくしかない。

大事なのは方向性だ。
ボクらが見据えなければならないのは、
自分の足元よりも、夜空に輝く北極星だ。

あ、しまった…
この記事の冒頭で「今、どこにいるんだ?」と言って、この本の目次(マップ)に戻ってしまったな。この本を読み解くにあたって見据えるべきは、北極星である(はずの)「パラダイムシフト」だったな…


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