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バンクーバー・ダウンタウンの春はアートに溢れている

以前どこぞのスタッフ・ブログで同じようなタイトルで書いたけれど downtown の musicianたちが素晴らしいのでまた書く。

さて私がどこにいるか、この写真でわかりますか?わかった人は Vancouver在住者でしょうね。

Vancouver にやっと春がきた。待ちに待っていた春。やっと "Raincouver" から解放されてテンション上がる。

晴天を待ち望んでいたのは私だけじゃない。街の musician達は私なんかよりもっと心待ちにしていただろう。

まだまだ春本番でなかった頃でさえ、少しでも晴れ間が出るとあちこちの street や Skytrain の駅に musician が楽器を携えて出てきていた。

小雨でも肌寒くても musician たちは street で音楽を披露していた。一つの交差点にあちらとこちらで3人立っていた時もあった。表現したいという欲求、認められて世に出たいという欲求。人それぞれいろいろあるだろうけれど、皆本当に素晴らしいものを持っている。

そして今や春本番かと思えば実はもう夏至を過ぎて暦の上では夏。陽の光を浴びたい人々が公園や広場でくつろぐ隣では musician達がご機嫌な音楽を披露している。

写真を撮った場所は Robson Square。College への通学路として毎日横切っている。College 帰りの時間帯には人がいっぱい。座って陽の光を楽しんでいる人、通り抜けの人、musician、テントを張って店を出している人、そして First Nation の人達。

寒かった頃はホットドッグなどの food truck のみだったけれど、気候が良くなってきて、自分のアート作品を売る人や weed 売りも常に店を出しているようになってきた。今日は素敵なワンピースと帽子を売る店も出ていた。Vancouver ではこういった個人の pop-up-store は無許可でどこにでも出していいのかな?Robson Square は公道ではないから許可は必要ないのかな?教えを乞うてみようと思う。

そんな楽し気な Robson Square なのだけれど、その一角を First Nation の人達がずっと占拠している。私が今の College に通い始めた昨年9月には講堂の階段に寄宿学校で亡くなった子供達の人数分の靴とぬいぐるみが並べられているだけだった。

日が経つにつれ、テント小屋が立ち、柵が張られていく。そしてその柵が日を追うごとに前に出てきて、今や通り道の半分を占拠している。

私は First Nation の方々や歴史についてまだまだ無知なので、彼らが何かの要求の為にやっているのか、それとも表現の為にやっているのかはわからない。いずれの理由にしろ、この占拠を責めるつもりもない。通り道は少し狭くなってしまったけれど静かで平和な主張。

私は2014年の雨傘運動での占拠地を歩いたことがある。皆、平和で楽し気に、けれど確たる主張と目的を持ってそこにいた。そしてそこではアートが花開いていた。主張するアート。訴えたいことがあるからこその独創性。アートと文化の密接な関係。思い出して胸が熱くなる。

First Nation の人々のアートと占拠はこれからどうなっていくのだろう。いつか時間を見つけて street musician達の音楽を楽しみつつ Robson Square で陽の光を浴びてのんびりしてみたいと思っている。


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