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香港映画の現場がやはり私の居場所だと確信した - 多謝 Director Benny Chan 陳木勝導演 -

R.I.P. Director Benny Chan 陳木勝導演

本当に驚いた。ほんの一年前のことだよ。この現場。
声を荒げて怒りまくる人の隣で、とても冷静に落ち着いてにこやかに監督を務めていた。

今思い起こせば確かに監督が病院に行った日があった気もするけれど、表面的にはお元気そうだった。毎朝「導演!早晨!」と挨拶しに行って「早晨」と返してもらうだけで嬉しかった。大好きだった。

私が付いたスタント・チームの全員が悲しみに沈んでいることと思う。スタッフ達もだと思う。ネットに上がって来る『怒火』のスチールに映り込んでいるスタッフ達の顔を見るといろいろな記憶が蘇る。こういう状況は普段、公開された作品を観に行った時に起きるのだけれど、作品を観る前に記憶を呼び起こされることになろうとは。

トップにもってきた画像は英皇電影の微博のもので、ここにアップしたら下の方が切れちゃったんだけど、マンゴのケーキが置いてある。ドニーさんのお誕生日ケーキ。全貌はこれ。

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トップの写真を見てもらえばわかるけれど、常に一歩引いて俳優を前に出す導演だった。ご自身もとてもカッコイイのに必要以上に前に出ようとしない人だった。それでいて現場からの信頼が厚く上手く現場を回すスキルのある導演だった。この導演の元でもっと仕事をしたい、他の作品にも関わりたいと思っていた。それが1年前。そんな最近現場でご一緒した方が、こんなに急にいなくなるなんて信じられない。

考えさせられてしまった。私、今のままでいいのだろうか。今準備している次のステップは私にとって正解なのだろうか。人生の折り返し地点は確実に過ぎた私が、この先やりたいことは何なのだろうか。答えはやはりこうだ。

香港映画の現場に戻りたい。
私は香港映画を愛している。
これからも香港映画界の一員であり続けたい。

陳木勝導演逝世消息令到我諗諗我究竟想做乜。
因為返唔到香港,迫不得已喺日本做緊OL。
但係,我真係想繼續做香港電影界一份子。
想做拍攝現場翻譯,劇本翻譯。
我愛香港電影。
希望日後有機會回到拍攝現場。

陳木勝導演、私のこれからのビジョンをクリアにしてくれてありがとう。
安らかにお休みください。

(トップ画像はネットから拝借)

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