アリストテレス哲学とPDCAサイクルとOODAループを総合した「APO戦略」(仮名)を考える。

APO戦略とは私の造語である。見た通りだが、アリストテレス哲学(倫理学・政治学)PDCAサイクル、OODAループの頭文字を取った。

これは、たまたま、私がこの三つの実践思想を知ったので、知ったからには使えるようにする必要が生まれたということがある。

PDACサイクルとOODAループを併用するべきという意見はネット上でも散見される。ではアリストテレス哲学がどうかかわってくるのか?ということだが、アリストテレスは、その実践論の究極目標として「幸福」ということを上げた。要はPDCAサイクルやOODAループは「価値論」には全く踏み込んでいない思想的には中立的な目標実践のための「道具」なのである。

近代以降、価値論は「人さまざま」なのであり、科学が踏み込む領域ではないと考えられてきたこともあり、この分野で根本的な思索が余り行われてこなかった。

しかし、人類が共有すべきような根本的な価値基準が存在せず、「目標達成の道具」だけが研ぎ澄まされることは、様々な問題も生み出すはずである。というのも、極端な話、PDCAサイクルやOODAループは「悪の組織」にとっても有用だからである。「世界を破滅させる」というプランを作り、実行し、評価し、実践するというようなサイクルを真面目に実行されてしまえば、人類は破滅するだろう。そして、戦争においては、各国が各国にこのような工作をするのである。

という訳で、PDCAサイクルやOODAループには「倫理学」の統制が絶対必要なのだ。

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