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外資IT勤務 フルタイム 1歳4歳ワーママの1日 #2

SOPH 代表の瀬戸です。

わたしは普段、1 歳 4 歳の子供を育てる母で、某外資 IT 企業でフルタイムで働く企業人でもあります。

こちらの続き。
今回は 1 日をぶん回しているときのわたしの頭の中のお話です。


頭の中はどうなっているか

仕事では、わたしの脳の容量に対して、扱う情報量が多すぎる。子育ても同じく。

昔は脳の中に情報を溜め込む感覚だったけど、いまはひたすら流す。
とにかくインプットしてアウトプットして、自分の脳を通す感覚になってる。記憶が留まらないんですよね。とにかく来たものを、わたしの脳を通過させて、出す。
"停滞させてはならぬ、澱ませてはならぬ!とにかく通過させよ、処理せよ!" そんな感じ。
検討が必要なこと、熟成が必要なこともある。でもとりあえず、一旦メモでもいいから何かを出しておく。

結果、記憶領域として脳がほとんど機能してない。
だからそこはテクノロジに頼ってます。

タスク管理

Microsoft To Do 最高! やることは全て Microsoft To Do に集約する。
To Do に入ってることしか、しません。認識できません。

その日の予定も確定のものだけは Power Automate でタスクへ追加。
Teams のメッセージでわたしのアクションが必要なものは "タスクの作成" から直接 To Do に送っておく。Outlook のメールも同様。
プロジェクトやチームで動いているものは Teams チームに紐づく Planner のタスクに起こしてもらいわたしをアサインしておいてもらう。そうすると Microsoft To Do に集約される。
(仕事仲間には "わたしに頼みたいこと、わたしがやるべきことは Planner に追加してアサインしてね。それが依頼と受け取るし、わからんかったらあとで聞くし!なかなかわたし捕まらないことあるしさ、ごめんね" と周知している)
最近は Loop コンポーネントからも同期されるらしい。賢い。

Microsoft To Do のデスクトップ アプリでタスクを消すときの "ちりん" っていう可愛い音が最高にスッキリする。大好き。

ちなみに昔は、付箋をディスプレイに貼って終わったらはがしてた。
猫様がある日それに気づいて、ぴらぴらをてしてしするうちに無くなる事案が多発して、やめました。

記憶すべき事柄

索引・インデックスしか正直、脳内にないです。
"あそこを見れば、情報がある。詳細がわかるはず。" の場所とキーワードしか覚えてない。

詳細は全部、検索にひっかかるように Teams 上などに集約している。

顧客との打ち合わせ内容、脳内に留められないのは分かっているから、顧客打ち合わせ後に Teams 上や、M365 上にサマリを残しておく。ほかのメンバーがサマリを残してくれていると、天才なんじゃないかと本気で思う。
ワークショップやサービス導入時の場合は、"背景・目的・合意内容・Next Action" を顧客にテキストで送っておく。"認識齟齬があったら教えてね" と先方に一度ボールを投げて、その反応も踏まえて残しておく。

AI を使う

ChatGPT、Open AI の世界観が出てきて、また、ワークスタイルが変容した。

自分を通しての出力、言語化に時間がかかりそうなことを、まずは ChatGPT に食べさせてたたき台を出力してもらう。
そうすると、わたしの脳を通すインプットの精度が上がって、より良いものができる。

すごくわかりやすいところだと、コーディング。
"XX 言語で XXX 上で XXX をしたいんだけど書いてくれない?" とかであの AI さんたちは "こんな感じでどうですか?" と瞬時に出してくれる。
それを自分の脳にまたインプットして、精度を上げていく。
単位時間当たりの出力精度が 2 倍以上になった感じ。

(AI 時代に子どもに何を与えるのが良いのかは現場の、一応、最前線にいるエンジニアとして結構ずっと考えている。まだ答えはでない。わたしの脳を通すことで創造性が付与されているなら、それは一つの AI 共存の方向性かなと漠然と。)

脳と心に溜まっていく澱みと痛み

インプットしてアウトプットして、澱まないように、とにかく流せ!としていても、人間なので。
感情もあるし、怒りや悲しみ、悔しさ、嫉妬や疲労が溜まっていってしまったり、脳内に停滞して流れていかない考えなどもある。
これがやっかいで。
わたしの場合は、これらがメンタルを削る、体力を削る。

だから自分でそれを認識して浄化する必要があって。
例えば、福利厚生の一環で、カウンセリングを受けられるので、2 週に 1 回くらいの頻度で、専門家に取り留めなく話を聞いてもらう、形にならない出力をただ流す場を設けています。
取り出すことが面倒な思いや、痛みを伴う思いもここで出す。蓋をしないと毎日をぶん回せない、そんな取り扱い注意な己もここでは出してあげる。

燃料はなんだ?

何がわたしを動かしているのか、燃料はなんなんだろう。
心を激しく震わすなにかが、まだこの日常であるんだろうと思う。それが、おそらく燃料。

企業人をやっていると心が震える。
厳しいなといつも思うけど、わたしの勤める会社では自然淘汰がある。

でも、だからこそ、この会社では、周りには "今" 輝きを放っているかっこいい人が沢山いる。"うわぁ、変態見つけた!" "うわぁ…なんだコレ!!!" って心が喜ぶ。

あぁ、わたしもエンジニアとしての凄み、企業人としての凄みが欲しい。キレッキレになりたい。何かの、何でもいいからプロフェッショナルでありたい。
20代の時に見ていた、サーバー全盛期にログを見ているときの、あの Geek なおじさまたちの背中から立ち昇るような、あの熱量と凄みとが、わたしはずっと欲しい。

何かが、わたしからも立ち昇っているといいな。
背筋をしゃんとして、凛として、目の前のお客様に心を込めて接する。問題に誠実に立ち向かう。
たまに、そんな自分になれてたよ!と自分で思って、ヒーローになれた気がして、そしてまた進もうと思う。
できなかったな、わたしミジンコだわ。いやミジンコにも失礼だわ。もうもうもう…穴を掘って埋まりたい。そう思うこともあるけど、それでもやっぱりヒーローになりたくて進む。

この十数年の間に、かつてキレッキレだった人が、適応しきれなくなる様も見てきた。年と共に?変化をしない選択をした?わからないけど。
また、突然ポジション クローズで生存できなくなる様も。かと思えば、別のポジションで更に輝きを放つ様も。

わたしは企業人としてこの先どうなるかな、純粋に興味がある。
確かなのは、わたしが自分の中に炎を燃やしながら、生きている様を子どもたちに見せたい。娘に見せたい。
あなたは何もあきらめなくていいんだよ。行けるところまで行きなさい。そう伝えたい。

そして、企業人ではないわたしのほう。
SOPH の運営はまだ始めたばかり。心を震わすことが、この先きっと沢山あると期待をしている。こちらの活動も、一歩一歩。

子どもたちにとって

果たしてわたしのこの日常が、子どもたちにとって、どういうものなのか。そこは慎重に見極めないといけないと思っている。
仕事に心のリソースを沢山割いているけど、子育てとのトレードオフではない、つもり。専業主婦だった実母がわたしと良質な時間を持てなかったように、仕事を減らせば子どもが幸せになるなんて話ではないはず。

親である、は難しい。でもわたしにとって、実際、これ以上に心が震えることはないな。

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