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心理的安全性の高い学年団のつくりかた#21

ご覧いただきありがとうございます。大学院で学ぶ小学校教員のソパパです。学年主任として、チームづくりに興味があります。学年主任通信として題して、学年主任の在り方についてnoteとTwitterで発信をしております。

今回は「心理的安全性の高い学年団のつくりかた」というテーマで考えてみたいと思います。

昨今、よく話題となる心理的安全性。この心理的安全性は学年運営においても大切になる考え方だと思います。今回は心理的安全性の高い学年団をつくる上で大切にしたいことを書いていきます。

心理的安全性とは、組織やチーム全体の成果に向けた、率直な意見、素朴な質問、そして違和感の指摘が、いつでも、誰もが気兼ねなく言えること。
石井 遼介(2020):心理的安全性のつくりかたp3

上記のように記されており、私は心理的安全性の高い学年団とは、「共通の目標に向けて、いつでもだれもが気兼ねなく自分の意見を言い合える対等な関係性のもった学年団」と考えます。

当然、いきなり心理的安全性が高くなるわけではありません。共通の目標に向かって、共に活動する中で育まれるものだと考えます。そのため、学年団が共に活動することのよさに気付けることが大切だと思います。そのためには、ある程度のルールが必要となります。私なら、年度当初にグラウンドルール(約束のようなもの)をつくります。

グラウンドルールの一例
①お互いの考えを聞き合う。
②どんな意見でも、まずは感謝をして一度は受け入れる。
③分からないことはそのままにしないで、質問をする。
④立場に関係なく平等であり、自分の考えを積極的に伝える。
(=誰が言ったかではなく、何を言ったかを大事にする。)

「学年主任の在り方」として尊敬する井上先生@tack517が教えてくださったグラウンドルールです。

①否定語は使わない
(できない理由ではなくできる方法を考える)
②前向きに考える
③面倒見良くする
④悪口を言わない

井上先生のつくるグラウンドルールはとても端的で、分かりやすいです。早速、来年度真似させていただきます笑。

このようにして、グラウンドルールを学年主任がまず示すことに意味があり、「学年主任の大切にしたいことはこれだ!」と学年団に伝えることにもなります。ただし、同じくらい大切なことがあると考えています。

1つ目は、学年団と共にグラウンドルールをつくるということです。学年主任が提案するのは、あくまでグラウンドルールの例です。決定ではありません。これを基にして、学年会等で学年団一人ひとりが大切にしたいことを聞き、それを反映しながらグラウンドルールをつくります。そうすることで、学年主任主導の学年団ではなく、学年団全員が当事者意識をもった学年団に近付いていきます。これは学年団で共に活動する第一歩となります。

2つ目は、定期的にグラウンドルールを振り返り、改良していくということです。学年団は一年間で変化していくものです。年度当初に立てたグラウンドルールも学年団の動きに合わせて変化していくのが自然な流れだと思います。これは学級経営でも同じだと思います。学期当初に立てた学級目標や個人目標は定期的に振り返り、改良しなければ絵に描いた餅になります。だからこそ、学年運営においてもグラウンドルールを飾りにしないために定期的に振り返り、できたことは共に喜び、よりよくしたいことを共に考えていきます。これも学年団で共に活動するよさを感じることのできる経験となります。

このようにして、学年団が共に活動することのよさに気付ける仕組みを意図的に設定して、心理的安全性を高めていくのです。

まとめ
心理的安全性の高い学年団をつくる上で大切にしたいこと
・グラウンドルールをつくる。
・学年主任がルールの枠をつくり、学年団で最終的に完成させる。
・ルールは定期的に振り返り、改良していく。

関係する図解をTwitterで掲載しております。覗いてみてくださいね。

最後まで読んでいただきありがとうございます。みなさんのスキやコメントが原動力になります。これからもよろしくお願いいたします。

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