連載童話「タンポポの詩」その8「嵐の中の2人・その2」
「タンポポの詩」その8「嵐の中の2人・その2」投げ銭方式ですので無料で読むことが出来ます。
タンポポの詩とは
ある国に、
愛するお妃様を失い、悲しみに暮れる王様がおられました。
そして、その国の広場には大きな噴水があって。
その前では、ひとりの貧しい少年が、たて琴を弾いて歌っていたのです。
ある、月の美しい晩に、
丘の上を飛び立ったタンポポは、
広場の噴水の前に舞い降りると、そこで芽をだしました。
噴水広場の前には、小さなパン屋がありました。
そこには、