第1節vs早稲田大学ア式蹴球部FC マッチレポート
不安と楽しみ、2つの感情が渦巻く開幕戦
初めて会うメンバー、社会人のコンディション状態、練習不足という不安から大敗の危機を感じていた開幕戦だった。相手は関東を代表する早稲田大学、自立しているパーソナリティを持ち、アスリート能力も高い印象がある。一方T.U.Aは学生が4人、社会人7人というスタメン構成で、社会人は久しぶりの公式戦に高揚していた。
耐え忍ぶ90分間
予想通り終始早稲田がボールを保持する展開となった。ビルドアップはパススピードが早く正確で、流動性がある中盤を活かし、サイドで1対1の状況を作ることに長けていた。T.U.AはGK深谷、DF寺門を中心にブロックを引き、勝負所で負けない守備を継続して取り組んだ。MF榮村、栗原は攻撃だけでなく守備にも全力で走り、見ている人を感銘させる働きであった。2度リードされる展開だったが「気持ち」で耐え「勢い」で得点し、同点で試合を終えることができた。
まったく守備をしないT.U.A13番
キャプテンマークを巻いた13番は、ピッチ内のルールとして「切り替えの速さはリーグで1番を獲る」とチームに伝えている。このチームのコンセプトだ。試合のビデオを見て驚いた。チームメイトに大声で偉そうに伝えている奴が、全く切り替えをしていない。次戦心を入れ替えてもらいたい。
開始20分でいなくなる2番T.U.Aルカク
鋼のような肉体から”T.U.Aのルカク”と呼ばれている。こいつにはびっくりだ。近くでプレーしていたから分かるが、開始5分で手を腰に回し「きつい、もうだめ」と言わんばかりの表情をしていた。そして案の定ハムストリングを押さえ彼は20分でピッチを去った。
キャプテン総括
チーム創設後初めての試合が公式戦という形だったが、初戦と思わせない一体感があった。一番の成果としては、社会人中心が故の「修正能力」だと感じている。理想のプレッシングがハマらない、ゲームが落ち着かないといった状況が何回も起きたが、会話を繰り返し「修正」を90分間通してできたことは大きな収穫だ。結果以上の手応えと期待感を得た初戦となった。監督・コーチがいない状況を、選手自身の経験をベースに会話し、主体性を持ってプレーする。社会人・学生という肩書きは関係なく、主体性ある行動を継続することが私は重要だと考える(ピッチ内外どちらにおいても)。
次戦も厳しい戦いになることが予想されるが、楽しんで魂を込めてプレーしたい。そして現役サッカー部の学生が、卒業したOBが「参加したい」「試合を見に行きたい」と思わせるチームになっていきたい。
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