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【騒音の神様】02 神様、ちょっとのんびりする。(激突体育会暴力編)

神様は、相当汗臭かった。自分でも分かっていたのだろう。銭湯ではとにかく素早く臭い服を脱ぎ捨てた。急いで服を脱ぐと、ズボンのポケットから花札やサイコロがバラバラと落ちた。花守はその姿が目には入ったが、何も言わなかった。
「背中流しますよ、」
と花守は言い、神様は照れ臭そうに
「ありがとう。」
と言った。神様も、花守の背中を流した。たくましく広く分厚い背中は、いくら洗ってもあきなかった。
「わしに、若い頃なんてあったんかなあ。若い頃があったら、どんな体してたんかなあ。たくましかったらええなあ。全く覚えてへんけど。はははは。」
と笑った。二人はしばらくのんびり銭湯で過ごし、神様は綺麗な服に着替えた。
「気持ちええなあ、」
と気持ち良さそうに銭湯を出て、歩きながら炭酸を飲んだ。
「ぴあー、美味いなあ。家帰ったら、ビールいただくわ。それから、一緒に取りに行ってほしい荷物の場所も説明せなあかんなあ。まあ、旅は色々あってなあ、」
神様は旅の内容については話さなかったが、楽しそうにしている。花守は聞いてはいけないことがあるとわかりながら、
「神様、笑顔ですね。荷物も任せてください、」と言った。のんびりした、良い雰囲気の夜が過ぎた。

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