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いつかまたこのバスで
東地区優勝が決まった時。
例えこの先彼等の道が何処で途絶えようとも、最後の1秒まで彼等を応援し続けたい。そして何処で途絶えようとも、今季の彼等を称えたい、心の底からそう思えた。
道は、思いの外早く途絶えた。
正直な話、試合が終わった瞬間は悔しいというよりも茫然としていた。60試合のレギュラーシーズンを終えて、そうしてチャンピオンシップははじまったばかりだと思っていたのに。幕切はあまりにも呆気なか
"楽しい"を信じること #0
"一番星の生まれ変わり"
YOASOBIの『アイドル』の中にある印象的な歌詞。
比江島慎と出会ってから、バスケットボール選手としての彼の軌跡を辿るたびに私は彼のことを"一番星"と表現してきた。
実際、さまざまな選手を応援しているファンたちにとって、応援している選手は一番星そのものだろう。キラキラしていて、誰よりもなによりも輝いている存在。キャッチーなフレーズも相まって、私はあまり深い意味を考えず
simple is best #13
W杯で比江島慎を知った私が次に認識したブレックスの選手、それが"渡邉裕規"だった。
確か初めて見たのは、彼の誕生日を祝うYouTubeの生配信アーカイブだったと思う。
第一印象は「よく喋る俳優顔負けのルックスをした選手だなあ」と。包み隠さず白状すると、少し失礼な印象も抱いていた。口が達者な人は、自分を大きく見せようとしたり、調子乗りだったりする人も多いから彼もそういう人かもしれないと。
彼を知れ
柔よく剛を制す #6
約8分間で17得点。
バスケを観るようになって改めてこの数字を目にすると、このスタッツの特異さがよく分かる。
4年に一度の大舞台、オリンピックへの切符がかかった世界大会。あと1つファウルを取られれば退場という絶体絶命の状況で、苦境に立たされたチームを救った男。
それが私が初めて目にした比江島慎だった。
試合後、渡邊雄太や富樫勇樹に手荒い祝福を受け照れて小さくなる姿に試合中とのギャップを感じ、この
涙が出るような、のその先へ
4月7日のブレックスアリーナ宇都宮。
前日同様、黄色に埋め尽くされたその場所は熱狂と歓喜で揺れていた。
19連勝を記録し、20連勝の大台がかかったこの試合で、ブレックスは久々に第4Q終盤までビハインドを背負う苦しい展開だった。
12月6日の水曜秋田戦の記憶が脳裏にちらついたファンも少なくないだろう。私もその1人だった。
ここで少し自分語りをさせてもらうと、私は昨年の8月末までバスケのバの字も知ら