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「Google流資料作成術」が良い

昨年後半は次のプロジェクトに向けて色々と本を読んでいました。
その中で1番良かった本を紹介します。

『Google流資料作成術』

邦題はよくある「○○流汎用的な何か」なんだけれど、原文は『Story telling with data』。

ひどいパワポスライド(PowerPoint kills) をこの世からなくすために活動するGoogle出身の著者が、情報から不要なものを取り除き、伝えたいことをよりうまく伝えるためのノウハウを解説している本です。

本は主に6つのレッスン (著者のワークショップで語られる5つ + ボーナスレッスン1つ) で構成されています。

何が良かったのか、簡単にまとめてみると、

👉「伝える」ことをゴールにしている
👉 効率的に「伝える」ために、シンプルさとコントラストを大切にしている
👉 デザインのテクニックを、「伝わる」ことの再現性を高めるために活用している
👉 全章を通して、読み手・聞き手の体験を意識し、デザインすることが主題になっている

こんな感じです。新入社員のための推薦図書リストにはぜひ入れたい。
興味を持っていただけた方のために、各レッスンの大まかなあらすじも載せておきます。

1. コンテキストを理解する
誰に、何を、どのように伝えるのかを考える。

2. 相手に伝わりやすい表現を選ぶ
相手が最も読みやすいグラフ等のビジュアル表現は何かを考え、必要な情報を的確に表現する。

3. 不必要な要素を取り除く
認知的負荷を抑え、より見やすく、理解しやすい図表を作る方法。コントラストの用い方。

4. 相手の注意をひきつける
サイズ、色、配置などの無意識視覚情報を活用し、注意を集めたり、優先順位を作って相手の注意を意図するところへ向けさせる。

5. デザイナーのように考える (ボーナスレッスン)
アフォーダンス、アクセシビリティ、審美性といった、デザインの伝統的なコンセプトをデータコミュニケーションに活用する方法や、作成したものを相手に理解させるための戦略。

6. ストーリーを伝える
人々を魅了し、記憶にとどまるストーリーの力を活用して、ただデータを見せることなく、データを使ってストーリーを語る。

こんな内容でした。

UXデザイナー、デザイナーに限らず、全ての人にオススメです!


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