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「スローな暮らしごと」と、移住体験旅@ほしのいえ

ご縁の続き

先日の「杜人」上映会の出店でご縁が繋がり、群馬県藤岡市の「移住体験旅」に申し込むことにしました。

上映会のときの出店担当で、移住体験旅の宿泊先のオーナーの星野さんの取り計らいで、「地域のマルシェのある日に合わせれば、地域の人たちとも繋がれるのでその日に合わせたらどうですか?」と。
そして、マルシェに出店も多分できるとのこと・・・!!!

マルシェは地域で自然住宅や無農薬栽培のフルーツなどの生産を手がけるカネザワさんという会社が毎月開催している「スローな暮らしごと」。
素敵すぎる提案・・・!!!、、、というわけで、この日に合わせてマルシェ出店&移住体験を同時に体験できることになりました。

出店当日は神奈川から電車で向かうことになるため、前回の出店のように瓶に入ったチンキや、農産物などの重みのあるものは避け、主力商品(現時点)のハタキと軽いヘチマタワシ、よもぎバーム、トゥルシーティ、グルテンフリークッキーなどを準備。初めての場所は心細いし、セッティングも慣れないのでテンパります、、、。
そんな中、群馬在住の幼なじみAちゃんがこの日お手伝いしてくれることに(涙)しかも、神奈川からアクセスの良い本庄駅でピックアップしてくれて、そのまま会場へ行くといういい感じの流れに。前回の友人の車といい、これぞ「渡りに船」。感謝しかない。

そして当日。
ハタキをディスプレイするのに、麻ヒモを天井に吊るしたいため、スタッフの男性(後に、カネザワ の社長さんと知る)に「テーブルに乗っても大丈夫ですか?」と聞くと、「どうぞどうぞ、自分の家だと思って好きなようにやってください」との暖かいお言葉に緊張していた心がほぐれます。

この日はこんな感じ♪

時間がおしていたので、吊るす作業は一人だと大変でした。Aちゃんがいてくれて本当に助かる。
しかも幼なじみのAちゃんは、友人にマルシェの宣伝もしてくれたようで、その友人二人も来場。しかもハタキの購入までしてくれました。

また群馬県館林市でバイオダイナミック農法の畑や、SORANOMON Theaterという野外映画の活動などをしている友人のIさんも来場くださいました。知っている人がきてくれるとやっぱり和みます。同じ群馬でも館林と藤岡は近くないのに来てくれて嬉しかったです。

立ち寄ってくれ、ハタキを購入してくれたIさん

ハタキは、個人的にほんとに広めたいアイテムです。
ソーニャの楽園のコンセプトは「おすそわけ」です。
その意味は、たくさんあるものをおすそ分けするというだけではなくて、自分が惚れ込んだもの、感動したもの、インスピレーションを感じたもの、大好きなものを知ってもらいたい、ということも含まれます。
私はハタキ職人ではないので、製造の甘さ・未熟さはあるかもしれませんが、ハタキの素晴らしさを知ってもらいたい。買ってもらえたら嬉しいけど、買わなくても、共感してもらえたり、自分で作ってみるきっかけになったら嬉しいです。DIYの楽しさも伝えたい。一緒に喜べたらいいなと思います。(ただ、情報だけをシレッと持って行かれるとガッカリします・・・)

実際、ハタキに興味をもってもらえた人がたくさんいて嬉しかった。
ある年配の男性が、「ハタキ懐かしいねえ、昔はどの家にもハタキがあったもんだよ」と話しかけてくれて、私はすかさず、「ハタキは埃を払うだけの掃除道具ではなく、場を清めるための、エネルギーの入り口になるゼロポイントを作るための道具でもあるようなんです」と力説すると、その年配の男性、「ハタキをください」。
その後、マルシェ内を見学していたときにその年配の男性が、ある人と大根の葉っぱの調理法を力説していたので思わず加わって盛り上がってしまいました。実際、大根の葉っぱは、刻んでごま油で炒めてお醤油で味付けするだけでめっちゃ美味しいのです。そして、この年配の男性は後にカネザワ の会長さんだと知るのでした。なんと暖かい会社さんなのでしょう。

そして、もともとマルシェ大好き人間なのでマルシェ内を探検♪
どの出店者さんも素敵でしたが、たまたま写真に収めたところのみをご紹介〜♪

mugiccoぱんさん
農林61号という群馬県産の小麦粉を使い、その小麦粉で酵母をつくっているそうです。
mugiccoぱんさんのパン(左)
醤油の絞りかす入りで美味でした^^
先日の「杜人」上映会の会場になった、カネザワ ミュージアムにあるオルタナティブスクール「百の森学園」の子供達の出店。竜の手ぬぐいのデザインがGood!!!手ぬぐい好きの私は1枚購入して、後で草木染めにする予定です^^
こちらは、楽団「やまこじき」さんたちの「やまこじ商店」のようです。人参おいしかった!
上映会でお隣さんだった、芋屋ボンボンさん。安納芋と紅はるかの焼き芋、それぞれ美味しかった
さつまいものツルでカゴ編みワークショップ!新しい!!!
カネザワさんのヤギさん。木の枝をバリバリ食しておられました。

その後、友人と地域の温泉「白寿の湯 〜おふろcafe〜」へ。
写真はありませんが、食堂のご飯も「寝かせ玄米」を使ったメニューや、地元のヤマキ醤油さんの関係なのか、発酵に特化した販売や展示などもありました。また、フリーのコーヒーやお水、ハンモックに豊富な書籍とwifi環境、仮眠室など、、、。1日楽しめてしまいそうな、素敵すぎるお風呂屋さんでした。また来たい。

心地よい場と素敵な人たち

Aちゃんと、宿泊先の「ほしのいえ」入り。
星野さんのパートナーのかよさんとワンちゃんがお出迎えしてくれました。
キッチンでは、すでに何人かで夕食の準備が進んでいました。
軽く自己紹介して、「何かやることはありますか?」と聞くと、そのうちの一人の男性が「何か面白い話でも」との回答。どうしようかと思っていると、かよさんに促されコタツに入ってくつろいでいると、次々と美味しそうな料理が運ばれてきました。わ〜、いつも作る方だけど、座ってるだけでご馳走がいただけるなんて!!!

ごちそうたち

これはきっと、星野さんの人柄や、日頃から大切にしていることが創り出しているのだと思うのだけど、お互いの背景や詳細をよく知らないままでも、その場を共有する人同士が心地よくいられる空間でした。
これは、私自身が場作りをする上でも目指していることで、それぞれが自分のままで良くて、それでいてクリエイティビティが刺激されるような。

場を共有した人たちそれぞれが自分の世界観を大切にしていて、不思議と初めて会ったとは思えないような安心感。一緒にいたAちゃんも、自然に自身の活動の話をシェアする流れになったりと、何か美しい循環が起きているのを感じました。Aちゃんは、音楽家のパートナーと「山と音楽」の活動をしていて、たまたま藤岡にある桜山ハイキングコースの動画もアップしていたため、この日みんなにシェアしてもらい、盛り上がりました^^Aちゃん、ありがとう!

空き家見学

実は、今更ながらですがこの移住体験旅のプログラムに参加している理由は、移住を考えているからです。その細かい経緯はここでは割愛しますが、これまで学んで来た、自然農やパーマカルチャーなどの学びをアウトプットできるような場を求めて。
空き家は全国に848万9千戸(平成30年総務省調べ)とうことですが、市場に出ていないものがほとんどのようで、また住むために相当な改修が必要だったり、あるいは諸事情で空き家のままにしている物件も多いようです。
今回、たまたま星野さんのネットワークとご尽力により、状態の良い空き家を見学することができました。しかも、関係者との絶妙な連携プレイにより、大家さんとコンタクトがとれ、現場に来ていただき、内見もできたのです。日当たりの良い広すぎない2階建の家の横に風情のある納屋があり、中には竹細工の野良道具や、珍しいこんにゃくづくりの道具も。家の横には沢の水が流れていて、家周辺には植物の栽培ができそうな傾斜面の土地(別の所有者)も広がっていました。私が望んでいた風景でした。

「Win-Win or No Deal」
ただ、大家さんにとっても、私にとっても、急な展開だったため、まだ次の具体的なアクションには至っていません。というのも、お互いに「こんなはずじゃなかった」という思いをしないためにはどうしたらいいのか?を考えたいからです。もっと言うと、長く住むのであればお互いにWin-winの関係性を築けない相手とは取引すべきではないと思うからです。
私はこれまで9回引っ越しをしました。多いのか少ないのかわかりませんが、私はあまり所有することに関心がないため、空いているものをお金を払って使わせてもらうのであれば、対等の立場だと思うし、一般的にはお金を払う方はお客様という立場にもなると思うのですが、どうも不動産を所有している方が優位になるケースが多い気がしています。
ですが、先に挙げたように空き家は増える一方で、家は人が住むことによって生き、保たれていくものだと思うので、大家さんが損をしない範囲で、借主が家賃のために労働しなくても良いような契約にならないものか、と考えています。その分、地域の活動やクリエイティブなことへ時間とエネルギーを使うことができ、結果、良い循環を作り出していける、という考えです。
なので、そういった価値観への理解がなく、自分の利益しか頭にない大家さんからは家を借りたくないと思っています。今までの時代は、カネやモノが力を持っていたのかもしれませんが、これからは、ヒトだと思います。どんなにカネやモノを持っていたとしても、人間性が貧しければ誰も相手にしなくなるでしょう。つまり、購入するのなら話は別ですが、空き家を借りる場合、条件だけで決めるのではなく、お互いの価値観についても知ることが大切で、もちろんきちんとした契約書などの書面も必要だと思います。

明るく温かい方へ

「価値観の違う人と一緒に未来を創るのは難しい」と経済アナリストの藤原直哉先生は言います。また、この乱世においては人間力が問われ、まず頭で何が起きているのかを判断し、その次に腹で決断し、最後に余韻として感情を味わうのだと(最初に感情がきてはダメ)。また、頭で判断が難しい場合、我々人間には「直感」という必殺技もあります。なんか、嫌な感じがするとか、言ってることがコロコロ変わるなあとか、理由なく返事が遅いとか、そういうことも判断基準になるのかもしれません。
と、書くのもこれまでに嫌な経験をしてきたからなのですが、ただそれも、自分が引き寄せたことでもあるのです。自分自身に何か淀みがあり、また、自分自身がそういう周波数だったんだと。それは、自分が自分のことを大切にしていなかった、ということから始まり、それに付帯する行動や選択にも含まれます。
この経験から、今後は自分を大切にする。焦ったり、安売りしたり、遠慮したり、物分かり良くなろうとせず、正直でいること、無理をしない、自分を磨き、感覚を研ぎ澄ませて、明るく温かい方へ向かう自分でいると、決断しました。

今回、ほしのいえを去るときに、出会った人たち全員と自然にハグをして別れました。明るさと温かさ、そして優しさを感じました。
また、藤岡を体験したいと思いました。




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